『ジョゼと虎と魚たち』、2020年劇場アニメ化決定&ティザービジュアル発表
俳優の妻夫木聡と女優の池脇千鶴の主演で、2003年に実写映画化された『ジョゼと虎と魚たち』が、2020年に劇場アニメとして公開されることが決定。ティザービジュアルとメインスタッフが解禁された。
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本作は、瑞々しく真っすぐな純愛の中、誰かを通じて自分とお互いを知って前に進む姿を、楽しさと切なさ、痛みと喜びを交えて描き出す、芥川賞作家・田辺聖子の代表作。アニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』で助監督を務めたタムラコータローがアニメ映画で初メガホンをとり、脚本を映画『ストロボ・エッジ』の桑村さや香、キャラクター原案を絵本奈央、キャラクターデザイン・総作画監督をアニメ『妖狐×僕 SS』の飯塚晴子が担当する。アニメーション制作は、数多くの人気作を手掛けてきたボンズ。
足が悪く車椅子で生活している、ちょっと世の中をナナメに見ている女の子・ジョゼは、趣味の絵と本と想像の中で自分の世界を生きていた。そんなジョゼが、自分の夢を追いかける大学生の恒夫と出会い、意を決して2人で外の世界へ飛び出すことを決める…。
タムラ監督は「この作品にはどんなに時が経っても多くの人の心を捉えて離さない不思議な魅力があります。どこにでもありそうで、どこにもなかった物語。新しい時代を迎えた今だからこそ映像化を通して再度スポットライトが当てられれば幸いです」とコメントした。
惜しまれながら今年6月にこの世を去った原作者・田辺の事務所は「ジョゼが、人を愛することによって、世界への扉を1つずつ開いていきます。扉を開ける前のすくむような気持ち、そして扉を開けたときの驚きと、あふれるような喜び。この作品をご覧になる皆様が、ジョゼの”冒険”を一緒に楽しんでくださいますように。原作者・田辺聖子もきっとそう望んでいると思います」とメッセージを残した。
なお、キャラクター原案の絵本によるコミカライズ化作品が、2020年1月6日発売の雑誌「ダ・ヴィンチ」2020年2月号より連載がスタートすることも併せて発表された。
アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』は2020年全国公開。