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田中裕子、15年ぶり映画主演 蒼井優と“二人一役”『おらおらでひとりいぐも』製作決定

映画

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映画『おらおらでひとりいぐも』に出演する(左から)田中裕子、蒼井優の劇中写真
映画『おらおらでひとりいぐも』に出演する(左から)田中裕子、蒼井優の劇中写真(C)2020「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

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田中裕子

蒼井優

沖田修一

 芥川賞と文藝賞をダブル受賞したベストセラー小説『おらおらでひとりいぐも』が、映画『横道世之介』『モリのいる場所』などで知られる沖田修一監督のメガホンで映画化され、女優の田中裕子と蒼井優が主人公を二人一役で演じることが発表された。田中が映画で主演を務めるのは、『いつか読書する日』以来15年ぶりとなる。

【写真】映画『おらおらでひとりいぐも』フォトギャラリー

 原作は、史上最年長で第54回文藝賞を受賞、第158回芥川賞とダブル受賞を果たした若竹千佐子による同名ベストセラー小説(河出書房新社刊)。主人公・桃子さんの人生が「娘の時代」「妻の時代」「祖母の時代」の3つに分けて描かれている。映画版では、原作に惚れ込んだ沖田監督が脚本も手掛け、田中は「現在」の桃子さん(75歳)を、蒼井は「娘の時代」「妻の時代」(20~34歳)の桃子さんを演じる。

 75歳でひとり暮らしをしている桃子さん。1964年、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、身ひとつで上京してから55年。夫・周造と出会い結婚し主婦となり、2人の子供を育て、これから夫婦水入らずの平穏な日々を過ごそうと思った矢先、突然夫に先立たれ途方に暮れていた。

 やがて桃子さんは、ひとり家でお茶をすすり、図書館で借りた本を読みあさるうちに、46億年の歴史に関するノートを作り、万事に問いを立ててその意味を探求するようになる。すると、桃子さんの“心の声”が、ジャズセッションに乗せて内から外に湧き上がってきた。彼女の孤独な生活は、現在と過去を行き来し、いつのまにか賑やかな毎日に変わっていく…。

 撮影を終えた田中は「私も日々朽ちていくのでありますが、この歳になってこの作品に会えて、沖田監督にお会いできて、嬉しいです」と喜びのコメント。そして撮影を振り返り「監督の撮影中の一喜一憂される姿が目に焼き付いています。私のこれからの日々に監督のあの姿を思い出してニヤニヤできる事が、私にとっての小さな春になりそうです。皆さま、ありがとうございました」と語っている。

 蒼井は「この作品は桃子さんという1人の女性のお話ですが、映画をご覧になられる方、皆さんのお話でもあると思います。桃子さんの今に想いを馳せたり、娘、直美の言動に自分を重ね反省したりしながら撮影を進めていました。1人の人生にスポットをあてた作品でありながら、壮大で奥行きのある、ユーモア溢れた作品になっていると思います」と作品をアピール。

 沖田監督は「この原作をどうやって映画にするのか、企画をいただいた時、映像化が難しいと思う反面、他にないような不思議な映画になりそうだとも思いました」と明かし、「田中裕子さんとのお仕事は、毎日が刺激的で、緊張もありましたが、桃子さんの、生活の機微のようなものを撮っている時の、あの楽しさを思い返すと、とても素晴らしい時間だったと思います。また、蒼井優さんが、若い桃子さんに丁寧に向かってくださり、監督としては、もう二人の桃子さんを撮りながら、ひたすら感動していたのでした」と自身が出演を熱望した田中と蒼井の撮影現場での印象を語った。

 映画『おらおらでひとりいぐも』は2020年公開。

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