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長澤まさみ、闇に堕ちる母親役で新境地! 阿部サダヲと妖艶ショットも

映画

 女優の長澤まさみが主演を務め、俳優の阿部サダヲと初共演する大森立嗣監督の最新作『MOTHER マザー』が初夏に全国公開されることが決定。超特報とビジュアルが解禁された。

【写真】『MOTHER マザー』長澤まさみ×阿部サダヲの妖艶ショット

 本作は、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、新たな物語として映画化する作品。長澤が自堕落で奔放な母親・秋子を演じ、社会の闇へ堕ちていく女に挑戦する。阿部は秋子と内縁の夫になるホスト・遼を演じる。

 ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活を送る秋子。しかし、彼女の幼い息子・周平には、そんな母親しか頼るものはなかった。やがて寄る辺ない社会の底辺で生き抜く、母と息子の間に“ある感情”が生まれる。そして、成長した周平が起こした“凄惨(せいさん)な事件”。彼が罪を犯してまで守りたかったものとは-。

 超特報は、「17歳少年/祖父母殺害」のテロップと共に、シャツに返り血を浴びた少年が歩いてくる不穏な映像から始まり、「周平」と呼びかける母・秋子のカットで終わるセンセーショナルな15秒になっている。

 ビジュアルは、長澤演じる主人公・秋子が、息子・周平(幼少期の周平役・郡司翔)を抱きしめ、挑発するようにこちらを見つめるスチールと、内縁の夫になる阿部演じる遼と秋子の妖艶なスチールの2点。

 2020年の今年、女優としての活動が20年目を迎える長澤は、本作への出演を自ら選んだといい、その理由について「今回この脚本をいただいて、結婚しておらず、子供がいない自分は、母親目線ではなく息子の周平の目線で脚本を読んでいました。どこか他人事じゃないと思わせられるリアルさがあって、母親の存在の大きさについて、親が子を育てる責任について考えさせられ、この役を演じてみたいと思いました」と語っている。

 阿部は「脚本を読んで、親子って何なんだろうとしばらく考え、何かに寄生していないと生きていけない…人の弱さ、脆さを感じました」とした上、長澤について「シリアスからコメディまで何でも出来る女優さんということは分かっていました。母親役の印象はあまりなかったのですが、凄くグッと来ましたよ、親子のシーン…僕はいないシーンです(笑)」とコメントしている。

 脚本も担当する大森監督は「“女”として破滅的なキャラクターである秋子が、一方では、子供をなめるように育ててきた“母”でもあるという一人の女性の大きな隙間をどのように描くかということに監督としてのやりがいを感じました」と明かし、主演の長澤については「秋子は、強烈で想像を超えたキャラクターなので演じるのが大変だったと思いますが、撮影を進めるにつれ、長澤さんが作品の中でどんどん大きな存在になっていきました。長澤さんの非常によい表情を収めることができたと思います」と手応えを語っている。

 映画『MOTHER マザー』は初夏に全国公開。

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