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布団をたたく音から始まった“ご近所トラブル”が大事件に発展『ミセス・ノイズィ』予告

映画

 第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて上映され話題を呼んだ、“ご近所トラブル”を主題にした映画『ミセス・ノイズィ』より、予告編が解禁された。

【写真】マスコミやネット社会を巻き込んで大事件に…『ミセス・ノイズィ』場面写真

 本作は、ささいなすれ違いから生まれた隣人同士の対立が、マスコミやネット社会を巻き込み、やがて2人の女の運命を狂わせる大事件へと発展していく様を描く社会派作品。「SNS炎上」や「メディアリンチ」など、現代の社会事情も絡みながら展開し、後半は思わぬ方向に進んでいく。ぴあフィルムフェスティバルをはじめ、国内外多数の映画祭で入選・入賞を果たした天野千尋監督が脚本も手掛け、子どものケンカから、国や民族の紛争や戦争まで、あらゆる「争い」についての普遍的真理をテーマに作り上げた意欲作だ。

 小説家であり、母親でもある主人公・吉岡真紀。スランプ中の彼女の前に、ある日突如立ちはだかったのは、隣の住人・若田美和子による、けたたましい騒音、そして嫌がらせの数々だった。それは日に日に激しくなり、真紀のストレスは溜まる一方。執筆は一向に進まず、おかげで家族ともギクシャクし、心の平穏を奪われていく。

 そんな日々が続く中、真紀は、美和子を小説のネタに書くことで反撃に出る。だがそれが予想外の事態を巻き起こしてしまう。2人のケンカは日増しに激しくなり、家族や世間を巻き込んでいき、やがてマスコミを騒がす大事件へと発展。果たして、この不条理なバトルに決着はつくのか―。

 主人公の小説家、吉岡真紀を演じるのは映画『共喰い』『湯を沸かすほどの熱い愛』の篠原ゆき子。隣人の若田美和子役を『どうしようもない恋の唄』の大高洋子、真紀の夫・裕一役を長尾卓磨、美和子の夫・茂夫役を宮崎太一、真紀の従兄弟・多田直哉役を米本来輝、そして真紀の娘・菜子役を「Foorin」のメンバー“ちせ”としても活躍中の新津ちせが務める。

 予告編は、美和子が、早朝から大きな音で布団をたたく場面からスタート。次いで、スランプ中の小説家・真紀が、その大きな音と、若田夫婦の不自然な行動にどんどん追い詰められ、夫や娘ともぎくしゃくしてしまう様子が描かれる。そしてついに、「えらい小説家だか何だか知んないけど、母親としては失格、はい残念!」という美和子の強烈な言葉を皮切りに、周りの人間やマスコミ、ネット社会をも巻き込んだ炎上覚悟のバトルが勃発。2人の激しい戦いが繰り広げられていく。

 そんな中、思いがけない悲劇が起きて、物語は思わぬ方向に。「いいかげんにやめてもらえませんか」と言う真紀に対し、「非常識なのは、あんたなの!」と言い放つ美和子。最後は、「今、あなたの常識が試される」というキーフレーズに続き、美和子の「ほんとおかしな世の中よ」という意味深な一言で締めくくられている。

 映画『ミセス・ノイズィ』は5月全国公開。

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