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大島優子、仲野太賀主演映画で新境地 「役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました」

映画

映画『生きちゃった』に出演する大島優子の場面写真
映画『生きちゃった』に出演する大島優子の場面写真(C)B2B, A LOVE SUPREME & COPYRIGHT @HEAVEN PICTURES All Rights Reserved

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 俳優の仲野太賀が主演を務める、石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作『生きちゃった』に、女優の大島優子が出演することが発表された。主人公の妻に扮し、女優として新境地を開く演技を披露している。

【写真】「大島優子」フォトギャラリー

 仲野は『町田くんの世界』に続いての石井組参戦。共演に『葛城事件』や『愛がなんだ』などに出演した若葉竜也。2人は2017年の『南瓜とマヨネーズ』以来の共演となる。

 山田厚久(仲野)と山田奈津美、武田(若葉)は高校時代からの幼なじみでとても仲が良かった。厚久と武田は昔も今も二人で夢を追いかけている。微妙な三角関係にもつれた時期もあったが、今では厚久は奈津美と結婚し、5歳の娘がいる。

 平凡だがそれなりの生活を送っていたある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、奈津美が見知らぬ男と情事に耽っていた。あまりにも突然のことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係はゆがんでいき、物語は衝撃的な展開へと向かっていく…。

 本作で大島が演じるのは、厚久の妻である奈津美役。子役時代から多くの作品に出演してきた大島だが、石井組への参加は本作が初めてとなる。大島は撮影を振り返り「この作品を通じて、役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました。素直に表現したり、素直に受け止めるということ。とてもシンプルなことでありながら、一番大変なんですけど、自分自身から湧き出たものを自分で信じること、そしてそれらを自分でキャッチして、それを表にきちんと出すということを徹底しました」とコメント。

 続けて「撮影現場では、常に苦労はありましたけど、石井監督との信頼関係もありましたし、撮影中、その信頼という名の橋は崩れることは無かったから、監督と繋がりながら剥き出しであり続けるという、私にとって初めての挑戦でした」と石井監督に全幅の信頼を寄せていたことを明かしている。

 一方、石井監督はそんな大島について、「きっと多くの役者が避けるであろう重く苦しい役なのに、大島優子さんはあっさりオファーを受けてくれました」と述懐。「しかも、真っ向から全力で挑んでくれました。本当に尊敬します。ある重要なシーンの本番中、突然大島さんにスイッチが入って、その芝居があまりにも凄くて、ひっくり返るほど驚きました。大島さんを見ていて、ゾッとしてきて、演技なのか狂っているのか分からなくなって怖くなりました。こんなのは監督人生で初めての経験でした。きっと大島優子さんがずっと抱えていたものが爆発したんだと思います。その時、大島さんの何かが決定的に変わったと確信しました」とその演技を絶賛している。

 映画『生きちゃった』は今秋全国公開。

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