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のん、約6年ぶり実写映画主演で林遣都と初共演 綿矢りさ原作の崖っぷちロマンス

映画

映画『私をくいとめて』で初共演するのん×林遣都
映画『私をくいとめて』で初共演するのん×林遣都(C)2020『私をくいとめて』製作委員会

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 女優ののんが約6年ぶりに実写映画主演を務め、俳優の林遣都と初共演する大九明子監督の最新作『私をくいとめて』が、今冬、全国公開されることが決まった。のんが実写映画に主演するのは、能年玲奈名義で出演した『海月姫』(2014)以来となる。

【写真】映画『私をくいとめて』のん&林遣都のティザービジュアル

 芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を実写化する本作は、脳内に相談役が≪爆誕≫した31歳おひとりさまと年下男子の、あと1歩近づけないむずがゆい恋模様を描く崖っぷちロマンス。『恋するマドリ』(2007)で劇場長編デビュー以降、『東京無印女子物語』(2012)、『でーれーガールズ』(2015)、『勝手にふるえてろ』(2017)などで、女性の生き方や恋愛にスポットを当てつづけてきた大九監督がメガホンを取る。

 大九組初参加となるのんが、脳内に相談役「A」をもつ31歳おひとりさま・黒田みつ子を演じ、林はみつ子が恋をする取引先営業マンの年下男子・多田くん役を務める。

 30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)。ひとりきりでも楽しく生活できているのは、脳内に相談役「A」がいるからだ。人間関係や身の振り方に迷ったときは、「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたある日、みつ子は年下の営業マン多田くん(林)に恋をしてしまう。ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は、20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、きっと多田くんと自分は両思いだと信じて一歩前へ踏み出すことに…。

 のんは脚本を読んだ感想を「面白かった。楽しいセリフが沢山で、シリアスなシーンでも皮肉なユーモアが滲んでいて、どうやって解釈しようか…と嬉しくてニヤニヤしながら読みました」と話し、「一番胸を打たれたのは、この作品のテーマであり、みつ子が大切にしているおひとりさま。おひとりさまって、一つの生き方として結構普通になってきている気がします。脳内に相談役としてAの存在を作り出す事も、楽しく生きていけるならありだなって思える。世の中の幸せは多様化している、そんな風に感じました」と感想を語っている。

 初共演の林については「肌が白くて羨ましかったです。羨ましすぎて、いつも以上に念入りにお肌のお手入れをしてました。林さんの役に対するアプローチも、とても魅力的だったので負けられない、と気合が入りました」とコメント。

 一方、林はのんについて「お芝居をしてる時と普段のギャップが大きい方という印象でした」と明かし、「よーいスタートで目の色が変わり、極めて繊細な表情で相手を引き込む力がある方で、お芝居の中で驚かされた瞬間が沢山ありました」と振り返る。

 大九監督は初タッグののんについて「怒りの表現が見事で、あんなに柔らかい空気を漂わせていながら、内側に高温のマグマみたいなものを持ってる人だと思います。のんさんはいっぱい質問してくれます。その対話の中でこの映画の核を再確認できたように思います」と語っている。

 映画『私をくいとめて』は今冬全国公開。

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