『X‐ファイル』デヴィッド・ドゥカヴニーらキャスト陣参加でテーマ曲のMV制作

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90年代に放送され大ヒットしたSFドラマシリーズ『X‐ファイル』。この度チャリティのために、主演のデヴィッド・ドゥカヴニーやジリアン・アンダーソンをはじめ、多くのキャストやスタッフが“再会”を果たした。それも、あの有名なテーマ曲の“ミュージックビデオ”を、キャスト&スタッフらが大勢が出演しリモート撮影したという。
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Varietyによると、本シリーズのエグゼクティブプロデューサーであるフランク・スポトニッツが、コロナ禍に支援の必要な人々を助けることができないかと企画したものだそう。アビ・キハダとともにプロデュースを行い、キハダが編集も行ったそうだ。
今回公開された「Song in the Key of X」は、33人のキャストやスタッフが参加し、自宅からレコーディング。本作のテーマ曲は、本来歌詞がなかったが、スポトニッツがファンに呼びかけ、歌詞を募集。ジェニファー・ラージさんとレベッカ・マクドナルドさんが手掛けた歌詞が採用されたという。
あのミステリアスなメロディーに乗せ、ボイスパーカッションのように参加者が幾重にも声を重ね、歌詞とリズムが奏でられる。時折、懐かしいキャストにスポットが当てられ、ドラマのファンにはたまらない動画となっている。
デヴィッドとジリアンの他、ウォルター・スキナー役のミッチ・ピレッジ、特別捜査官ジョン・ドゲット役のロバート・パトリック、特別捜査官モニカ・レイエス役のアナベス・ギッシュや副長官アルビン・カーシュ役のジェームズ・ピッケンズ・Jrらキャストが大勢登場するほか、クリエイターのクリス・カーター、エグゼクティブプロデューサーで脚本も手掛けたヴィンス・ギリガン、コンポーザーのマーク・スノウなど豪華メンバーが出演する。
このミュージックビデオは、温かい食事を提供し、飢餓と貧困をなくすべく活動をする団体、ワールド・セントラル・キッチンの寄付金集めのために制作されたそう。動画では、スポトニッツがワールド・セントラル・キッチンの概要を説明し、YouTubeのページには寄付のためのリンクも用意されている。
クリエイターのカーターは、「この困難な時期に希望と精神性を世界にお返しすべく、『X‐ファイル』のメンバーと集いたかった。この機会を利用して、最も必要とする人たちに感謝と寄付をしたいと思いました」とコメント。
制作を手掛けたスポトニッツは、「ロックダウンの間、何かポジティブなことがしたかった。すると、『X‐ファイル』のメンバーと再会する貴重な機会に恵まれました。そこで、テーマ曲に歌詞を付けるという、今までなかったこのアイディアが浮かんだのです」と経緯を説明。
「複雑なプロジェクトを一緒に手掛けることは、驚くほど楽しかった。すばらしいキャストとチームが加わってくれたことを誇らしく思います。友人でかつての同僚でもある彼らと、バーチャルで再び集まることができたのは、純粋な喜びでした。多くの人に笑顔を届けるだけでなく、慈善団体の助けになることを願います」と話しているという。