松坂桃李がハロヲタ演じる『あの頃。』 松浦亜弥役にハロプロ期待の新星・山崎夢羽
俳優の松坂桃李が主演を務める映画『あの頃。』に、ハロー!プロジェクトの末っ子グループ・BEYOOOOONDSの山崎夢羽が松浦亜弥役で出演することが発表された。また、劇伴を長谷川白紙が担当していることも明かされた。
【写真】映画『あの頃。』の劇伴を担当する長谷川白紙
本作は、神聖かまってちゃんの元マネジャー・劔樹人によるハロプロ愛と大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセー『あの頃。男子かしまし物語』(イースト・プレス)を実写化。ハロー!プロジェクトのアイドルにのめり込んでいく主人公・劔(つるぎ)を松坂が演じる。映画『愛がなんだ』(2019)の今泉力哉監督がメガホンを取り、脚本は、『南瓜とマヨネーズ』 (2017)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)などで監督・脚本を手掛けてきた冨永昌敬が務める。
大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら、金なし、彼女なしのどん底生活を送っていた劔だったが、ある日、松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにドハマり。やがて仲間たちと共に遅れてきた青春の日々を謳歌していく―。
山崎が演じるのは、主人公・劔(つるぎ)がハロプロにハマるきっかけとなったアイドル・松浦亜弥。映画化の情報解禁時から、誰が”あやや”を演じるのかと、ハロプロファンの間で話題となり、予想合戦もされていた。
今回重要な役どころを射止めた山崎は、松浦について、「歌もダンスもトークもひとりですべて完璧な方という印象で、“本物のアイドル”だなと思います。歌の勉強をする時には、いつも松浦さんの曲を聴いて、こんな風にやってみようと研究しています」と打ち明け、今回、尊敬する松浦を演じるにあたり、「こんなに嬉しいなということはないです」と満面の笑みを見せる。
また、撮影を振り返り、「歌って踊るシーンではなかったので、どうやって松浦さんを表現したらいいのかが難しかったです。でも、応援してくださっている方に雰囲気が松浦さんに似ているねと仰っていただくことがあったので、このまま頑張ろうという気持ちで取り組みました。精一杯出来たと思います!」と語った。
劇中の音楽を担当した長谷川は、ネットの音楽シーンから頭角を現し、ミュージシャンや若い音楽好きからも絶大な支持を集めている新進気鋭の音楽家。現在は音大で学びながらソロ・アーティストとして活動している。映画の劇伴を担当するのは本作が初。
長谷川は「この映画の台本を初めて読ませていただいた瞬間が今でも強く記憶に残っています。わたしはそこから、偶像を媒介した時間に込められた、底抜けに楽しくてそして虚しい狂騒を感じたのです。とても狭い世界の中ですべてを笑い飛ばして何もかも無効化してしまう、そういった本来は秘匿されているようなくるった規範を公の場に楽しく差し出すことのお手伝いができたと感じています」とコメントを寄せた。
映画『あの頃。』は、2021年2月より全国公開。