香川照之、当選確率99%の凄腕選挙コンサルタントに ドラマSP『当確師』で主演
俳優の香川照之が、当選確率99%を誇る凄腕選挙コンサルタント役で主演を務めるドラマスペシャル『当確師』(テレビ朝日系)が、今冬放送されることが発表された。当確師役に香川は、「若干のうさんくささというものを出すべきではないかと考えて、しゃべり方から“謙虚さ”を引いています」と役作りについて明かしている。
【写真】凄腕選挙コンサルタントを演じる香川照之
原作は、ベストセラー『ハゲタカ』シリーズで知られる作家・真山仁の同名小説。当選確率99%を誇り、“当確師”の異名を持つ敏腕選挙コンサルタントの主人公・聖達磨(ひじりたつま)が、政令指定都市の市長選で3期目を目指す現職市長を阻止するミッションに挑み、大胆不敵に<勝率0%からの大逆転劇>を繰り広げる。
敗色濃厚な選挙戦でも、必ず当選させる男・聖達磨(香川)。ある日、旧知の仲である国会議員・大國克人から、“高天市”のカリスマ市長・鏑木次郎を次の市長選で倒してほしいと依頼される。実は、聖と鏑木の間には因縁があった。鏑木が初出馬した際、聖は大國の依頼によりアドバイザーを引き受けたものの、鏑木のやり口にあきれて途中で降りたという過去があったのだ。もともと鏑木派だった大國が、なぜ今回は敵に回るのか?
不審に思いながらも大國の依頼を受けた聖は、候補者を吟味。そして、高天市で保育園を経営する黒松幸子こそ、候補者にふさわしいと狙いを定める。さっそく幸子に接近するが、幸子は鏑木の妻・瑞穂の学生時代からの親友。瑞穂との関係から見ても、幸子が市長選に立候補する可能性は限りなくゼロに近いと思われた。こうして、聖の波乱含みの戦いが幕を開けるが…。
香川は、脚本を読んだ当時を振り返り「選挙の裏側にさまざまな根回しが存在することはわかっていたつもりだったのですが、それを“生業”とされている方がいることに驚きました」とコメント。
役作りについては「当確師はスーツを身に着け、政治家という重い立場の人たちの横で仕事をしています。でも、決して政治家には見えないよう、若干のうさんくささというものを出すべきではないかと考えて、しゃべり方から“謙虚さ”を引いています。表舞台で謙虚さを全面に出してしゃべらなければならないのが政治家だとすると、当確師はだいぶ謙虚さを抜いた方がいいんじゃないかと思ったので…。引くというより、“ちょっと雑に言う”感じを心がけています」と明かした。
最後に「聖を(香川の)大好きな昆虫に例えるとしたら?」と聞かれると「ハチでしょうか…。“必ず花を咲かせます”みたいなことで、しかも回り回って自分のためにもなっている、というところがハチっぽいかもしれないですね(笑)」と答えた。
原作者の真山は、今回のドラマ化について「選挙とは、血を流さない戦争と言われています。史上稀に見る異常な米国大統領選挙が行われたこのタイミングで、『当確師』がドラマ化されるのは、運命なのでしょうか。『当確師』を見れば、選挙を見る目が変わります」とコメントを寄せている。
ドラマスペシャル『当確師』は、テレビ朝日系にて今冬放送。