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宇宙船が地球に帰還 漆黒SF『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』連続写真公開

映画

映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』光線を発するサン・ラーの宇宙船
映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』光線を発するサン・ラーの宇宙船(C) A North American Star System Production / Rapid Eye Movies

 土星出身の宇宙音楽王と称するジャズミュージシャンのサン・ラーが脚本、音楽、主演を務めた革新的・暗黒SF映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』より、サン・ラーの宇宙船が地球に帰還する姿を捉えた連続写真が解禁された。

【写真】宇宙航行するサン・ラーの宇宙船~地球に降り立つまで

 サン・ラーの宇宙探査とその音楽を通して黒人文化の救済を描く本作。ミュージカル、SFオペラ、社会評論の要素を組み合わせた内容は、サン・ラーの鋭い精神状態を視覚的に表したものともされている。1960年代後半から70年代初頭にかけ、米カリフォルニア大学バークレー校で「宇宙の黒人」という講義を行っていたサン・ラーの存在が、サンフランシスコでアヴァンギャルド・アートを展開していた<DILEXI>のプロデューサー、ジム・ニューマンの目に留まり、映画化が実現した。米国では1974年に公開されたが、日本では約半世紀を経て2021年1月29日より初公開となる。

 1969年ごろに地球から姿を消していた大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは、音楽を燃料に大宇宙を航行する中、ついに地球と異なる理想の惑星を発見した。さっそく地球に戻り、ジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動で米国にいる黒人のブラザーたちの移送計画を立てるが、その技術を盗もうと米航空宇宙局(NASA)の魔の手が迫る…。

 解禁されたのは、1969年6月ごろ、ヨーロッパで消息を絶った大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーの乗る宇宙船が、大宇宙航行の末、地球に帰還すべく大気圏内に突入、空から降りてくる様子を写し出す連続写真。写真からはどの程度の大きさなのかは判別できないが、明らかに地球上には存在しない形状と色味の物体であることが確認できる。通常このような飛行体は<U.F.O.=未確認飛行物体>として扱われるが、これはサン・ラーが乗っていることが既に判明しており、その旨の連絡が地球に伝えられていたため、堂々と姿をさらしているのだという。

 さらには悠々と航行する宇宙船を別の角度からとらえた写真では、二つの目玉のような部位からレーザー光線のようなものを発している。スチル写真であるため、その動きや音などは確認できないが、その空中に浮かぶ様子から、地球の重力の影響はなさそうだ。なお、サン・ラーの宇宙船は音楽のソウル・パワーを推進力にしているとされている。

 1993年に地球を去ったサン・ラー。この度上映されるのは、地球上に残されていた唯一の35mmプリントからスキャン、史上初めてオリジナルの画面サイズであるスタンダードサイズ(1:1.33)で作られたデジタル素材で、オリジナルのフィルムの状態を最大限再現するため、一切レストアはされていない。海外では過去に約64分の<サン・ラー編集版>と呼ばれるバージョンがVHSで出回っていたが、本上映はオリジナルの81分のバージョンとなる。

 映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』は、2021年1月29日よりアップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテほかにて順次公開。

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