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12万人の命を救ったアウシュヴィッツ脱走者の実話を描く『アウシュヴィッツ・レポート』予告解禁

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映画『アウシュヴィッツ・レポート』メイン写真
映画『アウシュヴィッツ・レポート』メイン写真(C)D.N.A., s.r.o., Evolution Films, s.r.o., Ostlicht Filmproduktion GmbH, Rozhlas a televizia Slovenska, Ceska televise 2021

 12万人の命を救った2人のアウシュヴィッツ脱走者の実話を描くスロバキア映画『アウシュヴィッツ・レポート』より、予告編と場面写真が解禁された。

【動画】真実を伝えるため命を懸けて脱走する2人 映画『アウシュヴィッツ・レポート』予告編

 本作は、アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人が書き上げたレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話を、スロバキア人のペテル・ベブヤクが監督と脚本を務めて映画化。第93回アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表に選出された。

 脱走する2人のスロバキア人は、映画『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが熱演。2人を救済する赤十字職員を『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが好演している。

 アウシュヴィッツに強制収容され遺体の記録係をしていた2人の若いスロバキア系ユダヤ人、アルフレートとヴァルターは、1944年4月10日に収容所を脱走し、アウシュヴィッツの内情を描いた32ページにも渡るレポートを完成させた。収容所のレイアウトやガス室の詳細などが書かれたそのレポート「ヴルバ=ヴェツラー・レポート(通称アウシュヴィッツ・レポート)」は非常に説得力のある内容として連合軍に報告され、それにより12万人以上のハンガリー系ユダヤ人がアウシュヴィッツに強制移送されるのを免れた。

 予告編は、1944年4月のアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所で、収監された多くのユダヤ人達が「最初の任務は名前を忘れること。諸君は帝国に仕えるのだ」と命じられ囚人番号をつけられる場面からスタート。人々が日々過酷な労働を強いられ殺害される中、遺体記録係をしているスロバキア人のアルフレート(ノエル)とヴァルター(ペテル)は、残虐の証拠を持ち出して脱走。その企てに協力した同じ収容棟の仲間が「正直に話せば全員宿舎に戻れるんだぞ」と執拗に拷問される中、彼らの思いを背負った2人はホロコーストの真実を世界に伝えるため国境を目指す。

 やがて奇跡的に救出された2人は、赤十字職員にアウシュヴィッツの実態をレポートとして提出し、「大事なのは、これを知った後何をするかだ」と訴える。そして最後は、まっすぐ前を見据えるアルフレートの姿に、“過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを繰り返す(アメリカの哲学者/ジョージ・サンタヤナ)”という言葉が添えられた映像で締めくくられている。

 場面写真は、アルフレートとヴァルターが、アウシュヴィッツのレポートをまとめている姿や脱走し山道を駆け上がるシーン、赤十字の職員に訴える場面など、彼らの決死の覚悟が伝わってくるような写真となっている。

 映画『アウシュヴィッツ・レポート』は7月30日より全国順次公開。

2万人の命を救ったアウシュヴィッツ脱走者の実話を描く 映画『アウシュヴィッツ・レポート』予告編

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