強制収容所での出来事を“すべて”描く『アウシュヴィッツ・レポート』 衝撃の場面写真&監督コメント解禁
本年度アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表作品に選ばれた映画『アウシュヴィッツ・レポート』より、ペテル・べブヤク監督の初コメントと、衝撃的な場面を切り取った新たな場面写真7点が解禁された。
【写真】主人公アルフレートが記録係として死体と向き合う 『アウシュヴィッツ・レポート』場面写真
アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のリポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話を映画化した本作。監督・脚本を務めたのは、スロバキア人のペテル・ベブヤク。脱走する2人のスロバキア人は、『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが熱演。2人を救済する赤十字職員を、『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが好演している。
作品の中ではホロコースト(大量虐殺)の様子、強制収容所での一般的な一日、ナチス軍からの逃亡劇など、さまざまな出来事がすべて描かれており、同時に脱走兵2人の厚い人情や勇敢さもうかがい知ることができる。
同監督は「彼らが経験した本当の痛み、恐怖、苦悩すべてを捉えることは決してできないでしょう。私たちにできるのはそれらを想像してみることだけです。この作品で最も伝えたいことは、同じ過ちが繰り返されることは絶対に許されないということです」とコメントしている。
新たに解禁された場面写真には、脱走兵が連れ戻され、見世物にされるシーンや、主人公アルフレートが記録係として死体と向き合う姿、寒空の中、何日も立たされる囚人たち、土に埋められた囚人たちを見下ろす兵士など、衝撃的な場面が切り取られている。
映画『アウシュヴィッツ・レポート』は7月30日より全国順次公開。