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命綱を付けてジャンプ台に 田中圭主演『ヒノマルソウル』監督が明かすスキージャンプシーンの裏側

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映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』場面写真
映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』場面写真(C)2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会

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飯塚健

 俳優の田中圭が主演する映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』で見どころの一つとなるスキージャンプシーンについて、飯塚健監督が過酷な撮影の舞台裏を明かした。

【写真】『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』ジャンプ台に立つメイキングカット

 本作は、1998年長野五輪での日本のスキージャンプ団体金メダルを陰で支えた25人のテストジャンパーたちの秘話を、史実に基づきオリジナルストーリーで描くヒューマンドラマ。『荒川アンダーザブリッジ』で注目を集めた映像作家の飯塚が監督を務めた。

 見どころの一つとなるのは、やはりスキージャンプシーンだ。各選手が自分の順番となり、さまざまな思いを抱えながらスタートゲートで先を見つめる表情には、息をのむ緊張感がある。テストジャンパー役を演じたキャスト陣は、このシーンの撮影のため、本当に飛びこそしないもの、実際に地上約130m(高層ビルおよそ35階相当)の高さにあるジャンプ台のスタートゲートに着き、命綱のロープを付けた上で滑り出すまでを自ら演じている。

 飯塚監督はスキージャンプシーンの撮影に臨むにあたり、「西方さんや原田さんから直接お話を聞かせていただき、その中で『スキージャンプは10歳までに始めないと、挑戦できない競技』という話が印象的でした」と、いかにスキージャンプという競技に精神的な強さを必要とするかのアドバイスをもらったことを振り返る。

 その上で監督は「例えばボクシングやシンクロを題材にした映画は、俳優がトレーニングを積み、実際に演じているからこそ、その汗に感動できる。でもスキージャンプはそうはいかない。だとしたら、ジャンプの渦中ではなく、スタートを切る前と、着地後のドラマに集約すべきだと思えました」と、本作にとって非常に重要でありながら制限も多いスキージャンプシーンを描くためのこだわりを語っている。

 通常では考えられない高所で、さらに足場が悪く、命綱を手放せないという、普段とは異なる過酷な環境での撮影を必要とした熱意こそが、キャストとスタッフの気持ちを一つにし、映像からも熱さが伝わってくるほどの名シーンに仕上げたに違いない。

 映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は6月18日より全国公開。

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