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養女への性的虐待疑惑のウディ・アレン 公正な視点でその謎に迫る『ウディ・アレン追放』発売

エンタメ

 養女への性的虐待疑惑の巨匠ウディ・アレン監督のスキャンダルに、公正な視点から分析し描いたノンフィクション書籍『ウディ・アレン追放』(猿渡由紀 著/文藝春秋)が発売された。

【写真】ミア・ファロー、ウディ・アレンとの2ショットや若き日の姿も

 かつては「ウディの映画に出演すればオスカーを獲れる」とまで言われ、ニューヨークを象徴する文化人のアイコンとして名声を欲しいままにしたウディ・アレン監督。だが、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ暴露をきっかけに世界中に広がる#MeToo運動により、またもやハリウッドを干されている。

 本書は在米30年、米放送映画批評家協会(CCA)&米女性映画評論家サークル(WFCC)会員でありハリウッドを見続けてきた猿渡由紀氏による、ウディとミア・ファローの30年にもおよぶ泥沼の愛憎劇を公正な視点から分析したノンフィクション。四半世紀前に勃発した、元交際相手ミアの養女への性的虐待のスキャンダルは、法廷闘争にまで発展し、いまもなおミア側との間で泥沼の様相を呈している。

 本書では、ミアや養女のディラン、ウデイの実の息子であるローナン・ファロー、当時のベビーシッター、ミアの養女でウディの現在の妻スンニたちの証言や記録をもとに、著者が公正な視点で、虐待があったのかどうか、当時の記録をもとにその謎に迫っている。

 「外国に行けば国賓級の扱いを受けるあのウディ・アレンが、ミア・ファローの養女スンニと結婚したことで、四半世紀前に騒がれた、養女への性的虐待疑惑が立証されたと思っていました。また全米公開できなかった映画『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』をめぐる出演者たちのウディとの距離の取り方や、俳優女優が猛烈に批判をすることでウディは映画を二度と撮ることはできないと思いました」と語る本書の担当編集者。

 続けて、「しかし、本書で語られるのは、公平な視点で描かれたウディ像。ウディは犯罪者なのかどうか、本書を読んで自分の視点で見極めていただければと思います」とコメントしている。

 『ウディ・アレン追放』は文藝春秋より発売中(税込1760円)。

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