渡辺真起子、ミニシアターを支援する思い「自分の居場所だと今でも思ってます」
コロナ禍の中でミニシアター支援活動を行っている女優の渡辺真起子が、オンライン・コミュニティ「ミニシアタークラブ」にゲスト出演。ユーロスペースの北條誠人支配人との対談で、ミニシアター支援や映画館への思いについて語った。
【写真】「ミニシアターパーク」Tシャツ&グッズ
渡辺は、女優業とともに、2020年のコロナ禍発生時から、俳優によるミニシアターの支援ユニット「ミニシアターパーク」の中心として、俳優の井浦新や斎藤工らと活動。現在は「ミニシアターパーク」で製作されたオリジナルTシャツを希望を受けた映画館に卸し、その売り上げを映画館の収益としてもらう形で支援する活動を行っている。
「ミニシアターパーク」設立の経緯について、渡辺は「昨年、コロナが広がりはじめ、SAVEtheCINEMAやミニシアターエイド基金の活動が立ち上がる中で俳優として自分でも何かできないかと思っていた時に、井浦新さんから電話をいただきました。井浦さんも同じ想いをお持ちでした。すぐに斎藤工さんとも一緒に何ができるか模索が始まりました。俳優主体で何かできることがないかと。それからオンラインによるトークショー参加などをいろいろな方と一緒に実施し始めていきました」と説明。
命名の由来については「一般の方から公募させていただきながらも、パークという言葉がいいなと思ってました。公園のように誰でも気軽に来てもらって、そこで出会いがあったり学びのある場所をイメージしました」と明かした。
さらに渡辺は「子供の頃から自分の居場所を見つけられずに生きてきて、社会との接点もみいだしにくかったんですが、映画館で映画を見るという『体験』が自分にとってマッチする事に気がつきました。他のお客さんと同じ映画を見る事を通じて世界や社会を知ったり考えたりする『居場所』を映画館に見つけました。自分の居場所だと今でも思ってます。それと同時に俳優としての私自身を見つけてもらえる大切な場所です」と、映画館への思いを語った。
一方、北條支配人は、4度目の緊急事態宣言発出が決まったことについて「またか、、という気持ちです。あとは、どのような規制の依頼が来るのか。いつも本当に突然なので対応が非常に難しいです…。準備ができない」と嘆いていた。