市川染五郎、初声優作品に感じた“縁”「あて書きというわけでもないのにここまで似ている役」
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歌舞伎俳優の市川染五郎と女優の杉咲花が22日、都内にて開催された映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』初日舞台あいさつに、イシグロキョウヘイ監督とともに出席。市川が、今作で演じた主人公に感じた“縁”について語った。
【写真】〝サイダー樽〟で鏡開きをする市川染五郎と杉咲花
本作は、人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年チェリーと、コンプレックスを抱くマスク少女スマイルの出会いを描いたオリジナルアニメーション。主人公のチェリーを初映画・初声優・初主演の市川、ヒロインのスマイルを女優の杉咲が演じる。
コロナ禍の影響で約1年の延期を経て、ついに公開を迎えた同作。市川は「(延期に)とても残念な思いと悔しい思いがあったんですが、なんとかこの日を迎えられて、率直にうれしい気持ちでいっぱいです」、杉咲は「この映画にぴったりな夏の季節に公開できることがうれしいです」とそれぞれの胸の内を明かした。
市川は、チェリー役について「あて書きというわけでもないのに、ここまで似ている役をやらせていただくのはご縁を感じますね」とコメント。山寺宏一や花江夏樹ら豪華声優陣との共演に関しては「今の状況では、同じブースで実際にプロの方がされているのを拝見することは出来ないと思うので、貴重な経験だったと思います」と振り返った。
また、好きなシーンを聞かれると「個人的にはクライマックスのシーン。演じていて自分でもチェリーを応援したくなるようなシーンで、お客様側から観てもそう思うと思うので、タイトル通りサイダーのようにスカッとするシーンで、とても好きです」と告白。
市川は本作の見どころについて「ただの青春ストーリーではなく、とても作品として深いものだと思いますし、俳句という要素があるので、日本語の美しさが感じられるのがこの作品の好きなところだし、他と違うところかなと思います」コメント。杉咲は「とってもまぶしい作品。映像がすごくきれいでポップでカラフルで、夏のキラッとした輝きだったり、チェリーとスマイルがまっすぐ進んでいく様がまぶしい作品だなと思います」と語った。
映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』は全国公開中。