市川染五郎×杉咲花『サイダーのように言葉が湧き上がる』2021年6月25日公開決定
公開延期となっていたアニメーション映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の新たな公開日が2021年6月25日に決まったことが、東京国際映画祭での上映後トークイベントでイシグロキョウヘイ監督から発表された。また、公開に向けて同監督がホストを務める『サイコトちゃんねる』がYouTubeに開設された。
【写真】イシグロキョウヘイ監督、『サイダーのように言葉が湧き上がる』トークイベントに登場
本作は、人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年チェリーと、コンプレックスを抱くマスク少女スマイルの出会いを描いたオリジナルアニメーション。主人公のチェリーを歌舞伎俳優の市川染五郎、ヒロインのスマイルを女優の杉咲花が演じる。
人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用しているチェリーと、矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしているスマイル。ある日ふたりは、バイト先で出会った老人フジヤマが、なくしてしまった思い出のレコードを探しまわる理由を知り、それを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いをかなえるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの思いはすれ違って…。
第33回東京国際映画祭ジャパニーズアニメーション部門での上映後に行われたトークショーで、イシグロ監督は本作の新たな公開日が2021年6月25日となったことについて、「夏の映画なので、夏に見て欲しいんです」とうれしそうに語った。
物語の舞台をショッピングモールにした理由については「僕らの世代で言うところの町の駅前の盛場として、今の人たちの幼少期の記憶の根幹にはショッピングモールというのはある気がするんですね。小さな箱庭の中で物語を進めようというのが、脚本の佐藤⼤さんとのブレストの中から生まれたアイデアです」とコメント。
また、背景美術のスタイルに関して、監督は「山下達郎さんの『FOR YOU』というアルバムジャケット。鈴木英人さんという80年代のポップカルチャーのアイコンのような絵を描かれている人が担当されているのですが、まさにそこが元ネタですね」と明かした。
イシグロ監督がホストを務めるYouTubeの『サイコトちゃんねる』は、#0と#1が公開中。以降も、毎週火曜18時ごろアップされる。
アニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』は2021年6月25日より全国公開。