磯村勇斗、映画ナレーション初挑戦 フランソワ・オゾン監督『Summer of 85』MV解禁
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フランス映画界の巨匠フランソワ・オゾン監督の最新作『Summer of 85』より、俳優の磯村勇斗がナレーションを務める特別映像が解禁された。磯村が映画のナレーションを担当するのは本作が初となる。
【動画】初恋に溺れる⽢いウィスパーボイスが⽿福! 磯村勇斗がナレーション『Summer of 85』MV
エイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(邦題:おれの墓で踊れ/徳間書店)を映画化した本作は、少年たちのみずみずしい刹那の初恋を描く、はかなくも美しいラブストーリー。1985年の夏、北フランスの海辺の町を舞台に、運命的な出会いを果たした16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーブル)と18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)が愛に溺れ、永遠の別れを知るまでの、生涯忘れられない“6週間の青春”を描く。
今回解禁されたのは、アレックスとダヴィドが過ごしたかけがえのないひと夏を、劇中曲にあわせて振り返る特別映像。不慮の事故でダヴィドを失い傷つきながらも、心の中の彼の存在を確かめるように、ゆっくりと思い出を辿るアレックス。恋のはじまりとなった嵐の海での出会い、2人きりで過ごした幸せな日々、愛するほどに湧き上がる“満たされない気持ち”など、美しい初恋の記憶を思い巡らす写真の数々には、アレックスが初めて経験した濃密な6週間が凝縮されている。
そんな初恋の喜びや痛みに溺れる無垢な少年アレックスの繊細な心情を、甘く切ないナレーションで彩るのは磯村。2014年の俳優デビュー以降数多くの話題作で頭角を現し、近年では大河ドラマ『青天を衝け』や映画『東京リベンジャーズ』に出演するなど目覚ましい活躍を見せているが、映画でのナレーションは今回が初挑戦となる。
「1985年の夏、出会った君は突然…僕の前からいなくなった」という言葉から始まる今回のナレーションでは甘いウイスパーボイスを披露しているが、収録の際は「慣れていないからドキドキした。普段は全身を使って芝居をしていますが、繊細なニュアンスを声だけで表現することはとても難しかった」と述懐。
また、オゾン監督こだわりの16mmフィルムで撮影された本作の映像美にも触れ、「オレンジ色の夕日のあたる海岸や、ヨットから見る一面の青い海、80年代を彷彿とさせるフランスの景色がとてもきれい。フィルムならではのざらざらとした質感や滲んだ色味によって、人物の表情がより豊かに繊細に感じられて、本当に美しかったです」とコメント。「美しく切り取られた、アレックスとダヴィドの初恋を邪魔したくないと思いながら臨みました」とナレーションに込めた想いを明かした。
そしてこれから作品を観る人々へ向けて「少年たちの恋が始まっていく過程がとてもピュアで、心を掴まれました。きっと誰もが“初恋”を経験していると思う。彼らの物語が、皆さんにとっても自分の青春時代を思い出すきっかけになってほしいなと思います。観終わった後に、心が素直に、前向きになれる映画です」とメッセージを寄せている。
映画『Summer of 85』は8月20日より全国公開。