のん×宮藤官九郎『愛が世界を救います』開幕 「屁が出ちゃうところが、この作品のカッコ良さ」
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女優ののんが主演し、宮藤官九郎が作・演出・出演する、“マジロックオペラ”『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』が9日に開幕。初日舞台の様子や、宮藤、のんらの初日コメントが到着した。
【写真】初日を迎えた、マジロックオペラ『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』より
本作は、大人計画とパルコが共同プロデュースする、 宮藤官九郎作・演出のオリジナルロックオペラシリーズ“大パルコ人”第4弾。ジャンルを超えて活躍し続ける宮藤とのんが、2013年放送のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』以来、約8年ぶりにタッグを組み、11年前の戦争(2009年上演の第1弾作品『R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~』で描かれた世界)で一度崩壊した2055年の渋谷を舞台に、能力と羞恥心の狭間で葛藤する浮浪児たちが、“世界を救う”という壮大なテーマを背負いながら、さまざまな出会いの中で成長する姿を描く。
テレパシーが使える代わりに変顔&おっさん声になってしまう主人公のNON役を演じるのんが、未来予知をする時屁が出てしまう少年・じろー役の村上虹郎とタッグを組み、シリーズレギュラーの三宅弘城、少路勇介、よーかいくん、宮藤官九郎、初参加の荒川良々、伊勢志摩、YOUNG DAIS、藤井隆と、個性豊かな顔ぶれが集結する。
そんな本作がついに開幕。宮藤をはじめ全キャストが生演奏にも参加し、上原子友康によるパンクからシティポップまでバラエティー豊かな音楽に、「世の中がこうなるといいな」という宮藤の想いを綴った歌詞をのせた音楽が、物語にさらなる盛り上がりと疾走感を加える、舞台初日の様子が公開された。
「ちょ―楽しい、ちょ―かっこいい作品だと思います」というのん。「ただし屁が出ます。屁が出ちゃうところが、この作品のカッコ良さなんだな、と思い始めています。いや、稽古で屁の効果音を聴きまくって屁慣れしちゃっただけかもしれません」と語り、「困難な状況下だからこそ、楽しむ事が生き抜く術なんだと思っています。屁も、変な顔も楽しんでいただけるように、頑張ります」とコメント。
宮藤は、「休憩ナシ2時間15分を目指してたけど、試しに休憩入れたら、主に50代の出演者の疲労が緩和され、後半のクオリティがグッと上がったので、すいません、休憩入れさせて頂きます」と語り、「これ、本当に未来の話か?ってくらい時事ネタ多めです。すいません」とメッセージを寄せた。
マジロックオペラ『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』東京公演はPARCO劇場にて上演中(~31日)、大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて9月4日~12日、仙台公演は電力ホールにて9月15日~17日上演。8月18日公演はライブ配信も実施。