仲村トオル×杉野希妃×斎藤工『愛のまなざしを』、11.12公開決定 ポスター解禁
俳優の仲村トオルが主演する映画『愛のまなざしを』が、11月12日より全国順次公開されることが決定。併せてポスタービジュアルが解禁された。
【写真】男女の嫉妬、復讐、救済を描く『愛のまなざしを』場面写真
本作は、これまでも強烈な自我を持つ女性を軸に、狂気ともいえる愛を描いてきた万田邦敏監督が、カンヌ国際映画祭にてダブル受賞した『UNloved』、傑作『接吻』に続き、共同脚本・万田珠実と三度目のタッグを組んだ愛の三部作最終章。「愛」の本質を見つめ、人間の性とエゴをあぶりだす。
精神科医・貴志を仲村、貴志からの愛を渇望する綾子を杉野希妃が演じる。死んだ姉に焦がれ、綾子の登場によりほんろうされるも真実をつかもうとする内山茂役には斎藤工。中村ゆりが、6年前に亡くなった貴志の妻・薫を演じる。貴志の息子・祐樹役を演じる藤原大祐は、オーディションで役をつかみ、本作で映画デビューを飾っている。その他、片桐はいり、ベンガル、森口瑤子など、ベテランが脇を固める。
亡くなった妻にとらわれ、夜ごと精神安定剤を服用する精神科医・貴志(仲村)のもとに現れたのは、モラハラの恋人に連れられ患者としてやってきた綾子(杉野)。恋人との関係に疲弊し、肉親の愛に飢えていた彼女は、貴志の寄り添った診察に救われたことで、彼に愛を求め始める。一方、妻(中村)の死に罪悪感を抱き、心を閉ざしてきた貴志は、綾子の救済者となることで、自らも救われ、その愛に溺れていく。
しかし、二人のはぐくむ愛は執着と嫉妬にまみれ始め、貴志の息子・祐樹(藤原大祐)や義父母との関係、そしてクリニックの診察にまで影響が及んでいく。そんな頃、義弟・茂(斎藤工)から綾子の過去について知らされ、さらに妻の秘密までも知ることとなり、貴志は激しく動揺するのだった。自身の人生がぶれぬよう、こらえてきた貴志の中で大きく何かが崩れていく。失った愛をもう一度求めただけなのに、その渦の中には大きな魔物が存在し、やがて貴志の人生を乗っ取り始める。かたや綾子は、亡き妻にいまだとらわれる貴志にいらだち、二人の過去に激しい嫉妬をいだく。彼女は貴志と妻の愛を越え、極限の愛にたどりつくために、ある決断を下すのだった―。
薫役の中村は「私が演じた役は、関わった人に光も影も残して行くような人です。孤独や弱さに翻弄され、もがきながら、それでもサバイブしていく人達をぜひご覧ください」とコメントしている。
映画『愛のまなざしを』は、11月12日より全国順次公開。