『ザ・フライ』『血のバレンタイン』 名作からカルト作まで! 金曜夜は恐怖の“ほら穴”へ
毎週金曜の夜にホラー映画を放送するスターチャンネルのコーナー「金曜HORROR穴(ほらあな)」(スターチャンネル/毎週金曜23時)。観る人を恐怖の“ほら穴”に突き落とす、9月~10月のライナップをご紹介。
【写真】名作&注目作続々「金曜HORROR穴」9月~10月放送作品
ひとことで「ホラー映画」とは言ってもその内容や雰囲気は作品によって大きく異なり、超常現象、謎解き、コメディ系など幅広いラインナップがそろっている。そんなホラー映画の魅力を多くの人に再認識してもらうため、今年3月に新設された「金曜HORROR穴(ほらあな)」では、古今東西の新旧ホラー映画を毎週金曜の夜にお届けする。
9月3日に放送されるのは、1958年の『蝿男の恐怖』をリメイクした衝撃のSFホラー『ザ・フライ』(1986)。監督は『スキャナーズ』『裸のランチ』の鬼才デヴィッド・クローネンバーグ。主人公が次第に蝿男へと変貌してゆく様が最大の見どころで、変化の過程を克明に表現した特殊メイクはアカデミー賞でメイクアップ賞を受賞した。ジェフ・ゴールドブラムの個性的な風貌と繊細な演技が、表面的なグロテスクさとは裏腹の“純愛”を導き、物語にリアリティを与えているのも一興だ。
翌週10日は伝説的ショッキングホラー『血のバレンタイン』(1981)。熱狂的ファンを多く生んだカルト映画として知られ、2009年にはリメイク版が製作された。2月14日に起きた落盤事故から生還した鉱夫が、事故の原因を作った同僚たちを虐殺して以来、バレンタインがタブーになった町で再び起こる惨劇を描く。鉱夫姿という殺人鬼のヴィジュアルが公開当時話題を呼んだ。箱詰めされる心臓など衝撃の残酷シーンを容赦なく詰め込み、最後まで犯人の正体が分からない展開に息つく暇もない。
続いて17日には、昨年日本で公開されたジム・ジャームッシュ監督のゾンビコメディ『デッド・ドント・ダイ』(2019)が登場。警察官が3人だけの平和な田舎町にゾンビの大群が出現し、パニックが巻き起こる。ビル・マーレイ、アダム・ドライヴァー、ティルダ・スウィントンら豪華キャストが共演し、田舎町で起きたゾンビ騒動の行方を、ジャームッシュ特有のオフビートなユーモアで描く。ゆっくり歩くゾンビや物質文明風刺のモチーフなどジョージ・A・ロメロへのオマージュや、俳優業を引退していた『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のヒロイン役エスター・バリントの出演も見どころ。
24日は巨大ザメの恐怖を描くパニック映画『ディープ・シャーク』(2003)が参上。かつてサメに父親を殺された主人公が、凶暴人喰いザメを相手に再び死闘を繰り広げる。監督は『シャーク・イン・ベニス』のダニー・ラーナーで、本作では原作を兼任。『ランボー ラストブラッド』や『エクスペンダブルズ』シリーズなど数多くのアクション映画を手掛け、ダニーと組んできたアヴィ・ラーナーが製作を務める。
10月以降も魅力的なラインナップが続々。飛行機事故で負傷した男性が、黒魔術を信仰する老婦人に助けられたことをきっかけに遭遇する恐怖を描いたホラー『スペル(2020)』(2020)、全世界の映画祭で絶賛された韓国発サバイバルアクション『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)、人喰いザメの恐怖が迫る中、大学講師が隠された財宝を巡って窃盗団と対決するヴェネチアが舞台の『シャーク・イン・ベニス』(2008)、人気歌手メアリー・J・ブライジ主演のホラースリラー『ボディカメラ』(2020)などが放送予定。
<スターチャンネルで毎週金曜23時放送「金曜HORROR穴(ほらあな)」>
■9月ラインナップ
9月3日(金)『ザ・フライ』
9月10日(金)『血のバレンタイン』
9月17日(金)『デッド・ドント・ダイ』
9月24日(金)『ディープ・シャーク』
■10月ラインナップ
10月1日(金) 『スペル(2020)』
10月8日(金) 『新感染 ファイナル・エクスプレス』
10月15日(金)『シャーク・イン・ベニス』
10月22日(金)『ボディカメラ』
10月29日(金)『作品未定』