新時代の“プリンス・オブ・ハリウッド” ティモシー・シャラメの魅力に迫る
関連 :
『メッセージ』『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が贈る超大作映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が、いよいよ10月15日より公開される。本作で“未来が視える”能力を持つ主人公の青年を演じるのは、近年目覚ましい活躍を見せている若手俳優ティモシー・シャラメ。新時代の“プリンス・オブ・ハリウッド”、“Z世代のレオナルド・ディカプリオ”などと称され、映画業界のみならずファッション業界からも熱い注目を集めるティモシーの魅力に迫ってみよう。
【写真】ファッショニスタのティモシー・シャラメ
フランク・ハーバートの名作小説『デューン/砂の惑星』が原作の本作は、ヴィルヌーヴ監督が「キャリア史上最も重要な作品」と断言する最新作。砂に覆われた惑星“デューン”を舞台に、全宇宙の未来を託された主人公ポール(ティモシー)の運命、宇宙世界の混迷を軸にした壮大なドラマが展開する。
■幅広い役柄で豊かな才能を発揮
ティモシーの名を一躍世界中に知らしめた作品といえば、ふたりの青年が織りなすひと夏の情熱的な恋の行方を、美しい風景とともに描いた『君の名前で僕を呼んで』(2017)。繊細でありながら、多くの人の心を掴んで離さないその演技が世界中で大旋風を巻き起こし、弱冠21歳にしてアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートを果たした。
その後も『レディ・バード』(2017)では数多の女の子を魅了するプレイボーイのカイル役、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)では主人公ジョーのソウルメイトであり彼女に愛を告白するローリー役で、脇役ながらも確かな存在感を発揮。『ビューティフル・ボーイ』(2018)では優秀でありながらドラッグを断ち切れず依存症の苦しみにもがく主人公の青年ニックを熱演した。作品ごとに異なる顔を見せて観客を魅了し続けており、今後は大ヒット作『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚を描く新作でウォンカ役として出演することも決定している。
■有名監督たちもこぞって起用
ティモシーはすでに、クリストファー・ノーラン、ウェス・アンダーソン、ルカ・グァダニーノ、グレタ・カーヴィグ、といったアカデミー賞の常連監督とも仕事をしており、その実力は折り紙付き。
『DUNE/デューン 砂の惑星』でタッグを組んだヴィルヌーヴ監督は「本作のような超大作を率いる役柄には、才能と技術を持ち合わせる俳優が必要でした。ティモシーは、人生を重ねたような魂を持ち、知性が瞳に現れています。彼には、1920年代のサイレント・スターの様な、類稀なるカリスマ性があり、見る者にロマンスを感じさせてくれます。ポールは宇宙界を率いるリーダーになっていくのですから、そんなカリスマ性が非常に重要だったのです」と彼の魅力を熱く語る。
また「ティモシーは素晴らしいアーティストであり、一人の人間としても素晴らしい」と人柄も絶賛し、「ポール役を演じることができる俳優はティモシー以外、はじめから考えられなかった」と本作が彼なしでは成立しなかったことを明かしている。
■スタイリストいらずのファッションセンスの持ち主
ティモシーが持つカリスマ性は映画業界を越え、ファッション業界にまで届いている。ストリートスタイルをベースとしながら、時にはレディースアイテムを取り入れるなど、自分がいいと思ったものは周りに流されることなく柔軟に取り入れる彼のファッションセンスは、今や世界でも注目の的。華やかな衣装で登場するレッドカーペットやセレモニーでも基本的にスタイリストをつけず、自分でスタイリングしているという。
そんな正真正銘のファッショニスタであるティモシーは、毎年メトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典である今年のメットガラで、アーティストのビリー・アイリッシュ、女子テニスのチャンピオンである大坂なおみ、詩人のアマンダ・ゴーマンらと共同ホストを務めることに。歴史あるイベントで、次世代スターのひとりとして大抜てきされた彼が、当日どのようなファッションで登場するのか大いに期待されている。
SNSのフォロワー数も1000万人以上、「2021年上半期 海外俳優人気ランキング」(※Filmarks調べ)では、アン・ハサウェイやレオナルド・ディカプリオを抑え堂々の1位を獲得したティモシー。そんな実力と人気を兼ね備えた彼が、厳しい宿命に苦悩しながらも覚醒していく青年を演じた『DUNE/デューン 砂の惑星』に期待が高まる。
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は10月15日より全国公開。