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松本まりか×内田英治監督、80年代・映画制作現場の舞台裏を描く『雨に叫べば』配信決定

映画

 女優の松本まりかが主演する、映画『ミッドナイトスワン』の内田英治監督最新作『雨に叫べば』が、Amazonプライムビデオにて配信されることが決定。併せてポスタービジュアルと、キャスト&スタッフが解禁された。

【写真】『雨に叫べば』キャストが並ぶメインビジュアル

 本作は、東映・東映ビデオによる新たな映画フォーマットオリジナル配信作品。ドラマ『全裸監督』などの話題作を手掛け、映画『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、各映画賞レースを席捲した内田英治が監督を務める。内田は脚本も担当し、80年代後半の「実際にあったであろう」映画製作の舞台裏の人間模様を、時にはリアリティをもって、時にはデフォルメした味付けで再現する。

 1988年、とあるスタジオ。まだ男尊女卑やパワハラの匂いが残る時代の撮影現場で、女監督・花子はベテランスタッフたちからイジメの洗礼を受ける。さらに控え室では、アイドル俳優と落ち目のベテラン女優の間でトラブルが勃発したり、ようやく撮り終えた渾身のシーンも最終的に欠番となってしまったりと、次第に追い込まれていく。そんな彼女に追い打ちをかけるように、プロデューサーから「監督を交代します」とクビを宣告が。果たして彼女は、自分が理想とする映画を完成させることはできるのか。

 主人公・花子を演じるのは、松本まりか。理想の映画を撮影するために、現場スタッフに揉まれながらさまざまな困難にぶつかっていく新人監督に扮する。

 共演は、アメリカ帰りのキザなプロデューサー・井上役に内田映画常連の渋川清彦、常に現場に翻弄される制作プロデューサー橘役に高橋和也、特機部で花子を温かく見守る金子役に濱田岳、芝居や映画に興味のないアイドル俳優・新二役に須賀健太、その新二にライバル心むき出しの若手俳優・和人役に矢本悠馬、ベテラン女優・楓役に大山真絵子。花子と同様、女性差別がある中、現場で奮闘するカメラ助手・よしえ役にモトーラ世理奈。そのほか、本田博太郎、大和田伸也、菅原大吉、相島一之など、ベテラン実力派俳優たちがスタッフに扮し、後半に進むに連れて勢いを増す“カオスなドラマ”を彩っていく。

 解禁されたポスタービジュアルに収められているのは、撮影機材が並ぶ映画の撮影現場に、松本演じる花子が、睨みをきかせ、メガホンを握りしめ、ディレクターズチェアで足を組む姿。ふてぶてしい眼光は、俳優陣に向けられたものなのか、それとも我々観客に向けられたものなのか…ただならぬ雰囲気が漂うビジュアルに仕上がっている。

 なお本作は、第58回 台北金馬映画祭 Viva Cinema! (ビバ・シネマ!)部門にてワールドプレミア上映、第41回 ハワイ国際映画祭 Spotlight on Japan (スポットライト・オン・ジャパン)部門にて北米プレミア上映も決定。

 内田監督は、「また作品作りが出来ました。そして題材は『昭和』の映画撮影所。熱烈的であり、一方で多くの問題をはらんでた昭和時代。夢と笑いと怒りと悲しみが同居していた、80年代の撮影現場。夢の場所を駆け抜けた映画人たちを、松本さんはじめ、多くの素晴らしいキャストが演じてくれました。ぜひ見ていただきたいです」とコメントを寄せている。

 『雨に叫べば』はAmazonプライムビデオにて12月16日より配信スタート。

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