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『シン・コンプリート・サンダーバード』2022年放送 庵野秀明、プロ初編集作品を新生

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『シン・コンプリート・サンダーバード』メインビジュアル
『シン・コンプリート・サンダーバード』メインビジュアル Thunderbirds TM and (C) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.

 特撮人形劇の最高傑作と名高い『サンダーバード』シリーズ新作となる日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』が2022年1月7日より公開される。これを記念し、庵野秀明がプロとして初めて編集に関わった作品『ザ・コンプリート・サンダーバード』をバージョンアップしたHDリマスター版『シン・コンプリート・サンダーバード』が、BS10スターチャンネルにて2022年に独占放送が予定されていることが分かった。

【写真】庵野秀明、プロ初編集作品が新たに生まれ変わる 『シン・コンプリート・サンダーバード』場面写真

 本作は、1985年に当時25歳の庵野が初めての仕事として編集に関わった『サンダーバード』のダイジェスト編『ザ・コンプリート・サンダーバード』を復元し、HDリマスターするもの。東北新社の倉庫に眠っていた当時の映像を見つけ出し、庵野監修のもと修復とHDリマスターを施して生まれ変わらせる。新たなタイトル『シン・コンプリート・サンダーバード』は、庵野自ら命名。BS10スターチャンネルではサンダーバード55周年長期特別企画を放送中だが、その目玉作品となる。

 庵野は「1985年に構成・編集で参加させて頂いた『ザ・コンプリート・サンダーバード』は、当時、アッセンブルとインサートしか出来なかったアナログ編集時代に膨大な時間と手間を掛けて、周囲に大変な迷惑を掛けながら何とか形にしたものでした」と振り返る。

 当時の作品については「当初の構成案はメカグラフィティーとしてメカの活躍等を音楽に合わせた編集で魅せる予定でしたが、肝心のオリジナルサウンドトラックが存在しないという話を作業中に聞き、仕方なくMEテープ(音楽と効果音だけが入っているテープ)から使えそうな箇所をピックアップして貼り付けるしかなかったものでした。MA作業(画と音を合わせる作業)にスケジュールの関係で立ち会えず、個人的に不本意な音響状態のまま発売されたものでした」と、満足のいく出来ではなかったという。

 その上で庵野は「『ザ・コンプリート・サンダーバード』に再び関わらせて頂けることに感謝しています。16ミリポジフィルムのテレシネ画像がHD画質のリマスターとして蘇ることに感謝しています。現在のデジタル編集と、発見されたオリジナルサウンドトラックとTBS再放送版の主題歌を使用した音響作業に関われる機会を頂き、感謝しています。作業はまだ先ですが、当時描いていたものに出来る限り近づけたバージョンアップ版として形にするつもりです」としている。

 『シン・コンプリート・サンダーバード』は、BS10スターチャンネルにて2022年独占放送予定。

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