アレック・ボールドウィンら、銃誤射による死亡事故で訴えられる
アレック・ボールドウィン主演のウエスタン映画『Rust(原題)』の撮影現場で起きた銃誤発射による死亡事故。事故当時銃を構えていたアレックが、同作の助監督や武器担当者、プロデューサーらとともに訴えられたことが明かになった。
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先月、米ニューメキシコ州のボナンザ・クリーク牧場で撮影中だった『Rust』のリハーサル中に、アレックの構えた銃が誤発射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが亡くなり、監督のジョエル・ソウザが負傷するという事故が発生した。
Varietyによると、同作の照明技術責任者のサージ・スヴェトノイが、武器担当者ハンナ・リード、銃をアレックに手渡した助監督のデイヴ・ホールズ、同作のプロデューサーたち、ラスト・ムービー・プロダクションズなど関わった複数の制作会社、そして実際に銃を誤発射したアレック本人に対して、民事訴訟を起こしたという。
訴えを起こしたサージは、事故当時リハーサル現場に立ち会っており、亡くなったハリーナさんとは、2017年以来9つの作品で一緒に仕事をした友人でもあった。事故後、フェイスブックに長文を投稿し、倒れたハリーナさんを介抱したことを明かすとともに、事故は過失とプロ意識の欠如によるものだと訴えていた。
訴状によると、「感情がこみ上げ、ショックと悲しみ、トラウマ、不安で打ちひしがれ、泣いた」と自身のおかれた現状を説明。被告らは「責任を全く果たさず、銃器の取り扱いと管理における、業界の基本的な基準を守らなかった。彼らのそうした行為が、直接的に原告の被害を招いた」と訴えているという。
民事訴訟はこの後も続くと見られている。