『RUST』の銃誤射事件、武器担当者に18か月の懲役刑
アレック・ボールドウィン主演のウエスタン映画『RUST(原題)』の撮影現場で起きた銃誤発射による死亡事故。武器担当者のハンナ・グティエレス・リードに、18か月の実刑判決が下された。
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事故は2021年10月、米ニューメキシコ州のボナンザ・クリーク牧場で撮影中だった『RUST(原題)』のリハーサル中に発生。アレックの構えた銃が誤発射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが亡くなり、監督のジョエル・ソウザが負傷した。
武器担当者のハンナ・グティエレス・リードは、過失致死と証拠隠滅の罪で起訴され、3月に過失致死で有罪判決が下っていたが、Varietyによると、現地時間4月15日、同罪で最高となる18か月の実刑が言い渡されたそうだ。
彼女と、自身も映画界で武器担当者として長く活躍する父のテル・リードは、キャリアが浅い中真摯に職務に務めたが、時間とリソース、スタッフが足りずに十分に準備することが出来なかったとして、保護観察処分を求めていたが、認められなかった。
判事は「彼女が単独で、安全な武器を殺戮兵器に変えた」とコメント。判決の前には、彼女が拘置所からかけたという電話の数々が報告され、アレックや他のプロデューサー、駆け付けた救急隊員など、他者ばかりを責めていたことが発覚。これが考慮され、いまだ反省の色がないとされたようだ。
この事件を巡っては、アレックが刑事訴追されているほか、遺族から民事訴訟も起こされている。