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伊藤健太郎、2年ぶり映画主演 阪本順治監督が当て書きしたオリジナル『冬薔薇』公開決定

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映画『冬薔薇(ふゆそうび)』(左から)監督を務める阪本順治、主演の伊藤健太郎
映画『冬薔薇(ふゆそうび)』(左から)監督を務める阪本順治、主演の伊藤健太郎

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阪本順治

 俳優の伊藤健太郎が主演を務める映画『冬薔薇(ふゆそうび)』が、2022年6月に全国公開されることが決まった。

【写真】伊藤健太郎、インタビュー撮り下ろしショット

 本作は、阪本順治監督のオリジナル脚本による最新作。2年ぶりの映画出演となる伊藤が、主人公の青年・渡口淳を演じる。阪本監督が伊藤をイメージして当て書きしたという。撮影は11月に行われ、まもなくクランクアップを迎える。

 ある港町。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳(伊藤)。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男だ。両親は埋め立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ませながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らない人物のものだった…。

 阪本監督は「脚本執筆以前、伊藤健太郎に逢い、生まれてからこれまでのことを、SNS上の噂も含め、あれこれと執拗に訊いた。云いにくいことも多々あったと想うが、彼は、なにも誤魔化さずに応えてくれた。そして、こんな感想を持った。伊藤健太郎は、笑顔を絶やさない賑やかなやつだが、それはもしかしたら虚像かもしれず、実像は、心に捻れをかかえ、戸惑いのまま生きている青年だ、と。だから、その性質を、脚本に生かそうと想った」とコメントしている。

 主演の伊藤は「阪本順治監督とは今作の本が出来上がる前に初めてお会いし、2時間くらい沢山の話をさせていただきました。監督に話した事が本に反映されている部分もあり、読んでいる時点で喜怒哀楽いろんな感情が僕自身の中に巻き起こりました」とした上、2年ぶりの映画出演を「スクリーンで芝居が出来ること、カメラの前に立てる事に感謝しかありません」と喜ぶ。

 映画『冬薔薇』は、2022年6月全国公開。

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