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ヴェネチア国際映画祭3冠! ジャンフランコ・ロージ監督『国境の夜想曲』予告解禁

映画

映画『国境の夜想曲』ビジュアル

映画『国境の夜想曲』ビジュアル(C)21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINEEMA / Notturno NATION FILMS GMBH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GBR

 第77回ヴェネチア国際映画祭で3冠を獲得した、名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作『国境の夜想曲』の日本公開日が、2022年2月11日に決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】ヴェネチア3冠! 『国境の夜想曲』予告編

 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(2013)で第70回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』(2016)では第66回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、2017年度第89回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされるなど、ドキュメンタリー映画で初めてヴェネチア、ベルリンを制し、アカデミー賞ノミネートも果たしたジャンフランコ・ロージ監督。

 第77回ヴェネチア国際映画祭で3冠(ユニセフ賞/ヤング・シネマ賞 最優秀イタリア映画賞/ソッリーゾ・ディベルソ賞 最優秀イタリア映画賞)を獲得した最新作『国境の夜想曲』は、ロージ監督が3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影したドキュメンタリー。

 この地域は、2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。そんな幾多の痛みに満ちた場所を、ロージ監督は通訳を伴わずにひとり旅をし、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子供たち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があった─。

 予告編は、オレンジ色の囚人服を着た無数の男たちが刑務所を徘徊する衝撃的なシーンで幕を開ける。アメリカ国旗を掲げた装甲車が物々しく並ぶ場面が差し込まれる中、亡き息子を想う母親、心に深い傷を負った子供たちなど、戦争や侵略に翻弄され辛い状況に置かれた人々や、「空が綺麗だ」と笑い合う恋人たちの姿が映し出され、どんな状況にあっても生きることを諦めない人々の力強さと希望を感じさせる。

 中盤からはショパンのノクターン第8番の旋律が流れ、「『国境の夜想曲』は光の映画であり、暗闇の映画ではありません。人々の驚くべき、生きる力を物語っています」というロージ監督のコメントや、「この作品の静謐さは、まるで俳句のようだ。感動し、圧倒された」という巨匠監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥのコメントが挟み込まれて終了。ロージ監督が現地の人々へ向けた共感の眼差しがにじみ出る、心が揺さぶられる予告編となっている。

 ポスタービジュアルは、どこか遠くを見つめる少年の表情が大きく配置され、その下には国境地帯に住む人々の営みをとらえた場面写真の数々とどこまでも続く海のブルーを組み込んだデザイン。少年の顔の横には「どんな場所でも、どんな夜でも、かならず朝は来る」というキャッチコピーが添えられており、希望の夜明けを感じさせるビジュアルとなっている。

 映画『国境の夜想曲』は2022年2月11日より全国順次公開。

映画『国境の夜想曲』予告編

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