タイの洞窟遭難事故ドキュメンタリー『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』公開決定
2018年に発生したタイ洞窟遭難事故の救出劇の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画『THE RESCUE(原題)』が、邦題を『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』として2022年2月11日より公開されることが決定した。
【写真】『フリーソロ』(2018)フォトギャラリー
本作は、『フリーソロ』(2018)で2019年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チンが、不可能と思われた救出劇の詳しい内容を明らかにすると同時に、洞窟探検のエキスパートたちの果敢な挑戦と功績を映し出したドキュメンタリー。2021年のトロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞したほか、今年10月にアメリカで公開されると大きな反響を呼び、5館でのスタートから560館に広がる大ヒットを記録した。
2018年6月23日。サッカーチーム「ムーパ(イノシシ)」に所属する少年12人がサッカーの練習後、コーチ同行のもとタイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟探検に入った。しかしその日は豪雨により洞窟が浸水し、出入り口が塞がれてしまう。少年たちは帰宅できなくなり、不審に思った家族から行方不明と報告され、捜索作業が始まった。
少年たちは洞窟の入り口から約5キロ入った場所に取り残されていることが確認されたが、洞窟内は増水し救助は不可能と思われた。タイ海軍特殊部隊、米軍特殊部隊に加えて各国から応援が入り数千人が集まったが、洞窟ダイビングは死のリスクが高く特殊技能が必要であるため、少年たちの救出活動は進まない。そこで世界各地から集められたのは、民間の洞窟ダイバー達だった。彼らを中心にした決死の救出作戦が始まる―。
ドキュメンタリーでありながら、息もつかせぬ緊張感が続き、エンターテイメントとしての面白さも兼ね備えている本作。今まで明かされなかった貴重な内部映像や関係者へのインタビューに加え、VFXを駆使して洞窟救助の全貌を3Dで描いたリアルな再現映像も組み込み、リアリティを追求。世界中から救助のために集まった民間ダイバーたちの人間性や勇気、団結力にもスポットを当てたことで深い感動を呼ぶドキュメンタリーに仕上がっている。今回日本での劇場公開に併せて、素材を4K化。さらに臨場感が増した圧巻の映像に期待が高まる。
映画『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』は2022年2月11日より全国順次公開。