タイ洞窟事故、命懸けの救出作戦 緊迫の舞台裏を追った『THE RESCUE』本編映像到着
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2018年に発生したタイ洞窟遭難事故の救出劇の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』より、本編映像が解禁。併せて、本作をいち早く鑑賞した専門家や著名人からの推奨コメントも到着した。
【動画】緊迫の舞台裏を捉えた『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』本編映像公開
本作は、『フリーソロ』(2018)で2019年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チン両監督が、不可能と思われた救出劇の詳しい内容を明らかにすると同時に、洞窟探検のエキスパートたちの果敢な挑戦と功績を映し出したドキュメンタリー。
今まで明かされなかった貴重な内部映像や関係者へのインタビューに加え、VFXを駆使して洞窟救助の全貌を3Dで描いたリアルな再現映像も組み込み、リアリティを追求。世界中から救助のために集まった民間ダイバーたちの人間性や勇気、団結力にもスポットを当てたことで深い感動を呼ぶドキュメンタリーに仕上がっている。
本編映像は、報道陣へ退去要請が出されたことで作戦開始の噂が流れ、洞窟の周りに集まった少年たちの家族や関係者の不安そうな姿が映し出されるシーンからスタート。当時は遭難から16日が経ち、洞窟内の酸素減少や少年たちの体力低下が進む絶体絶命の状況。そこで洞窟ダイバー達が下した決断は、少年たちに麻酔を打って両手を縛り、眠らせた状態で潜水する作戦だった。
ウェットスーツの上から少年たちに注射をする必要があるため、医師であり洞窟ダイバーのハリスが指揮を執り、注射の経験などない民間ダイバーたちに、ペットボトルを使った基本的な打ち方を指導する。もし救出に失敗すれば世界各地から集まったダイバーたちは帰国が許されず、タイの法律により収監される可能性もあり、そうなった場合車で逃亡する計画がひそかに練られていたという。「まるでスパイ映画です」(洞窟ダイバー:リック・スタントン)。インタビューで淡々と作戦の裏側を明かしていく彼らの表情からは、背負っていたプレッシャーの大きさがうかがえる。果たして少年たちの救出は成功するのか。この後の展開が気になる、当時の緊迫感が伝わる映像となっている。
また今回、本作をいち早く鑑賞した専門家や著名人からの推奨コメントも到着。作戦当時、排水や土木の専門家などを現地へ派遣し、タイ政府関係者に効率的な排水方法を助言した元JICAタイ事務所次長で、現アフガニスタン事務所次長の三宅繁輝氏は「必要な手立てを打ちつつも、最後は自らのリスクを負い救援を成功させたダイバーや関係の皆様の勇気に敬意を表します」とコメントを寄せている。
映画『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』は2月11日より全国順次公開。
※専門家や著名人からの推奨コメントは次ページの通り。