
イヴ・モンタン
イヴ・モンタン 出演映画作品
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万事快調
制作年:1998年8月15日(土)公開
ゴダールの重要作として知られながら日本では、1996年まで公開されなかった1本。政治活動で知られるY・モンタンとJ・フォンダを主演に据えるというキャスティングも実に皮肉たっぷりな“ゴダール流“の政治映画。ラジオ局のパリ特派員スーザンは、同棲中の映画監督ジャックを連れて、食肉工場を取材に訪れる。だが、工場はストライキ中で二人は社長とともに監禁され、経営者側、労働総同盟側、新左翼側、三者の主張を聞かされることに……。商業映画からの撤退を開始した時期の作品のため、メッセージが前面に出すぎてはいるが、ラストの長回しのカットなどに、ゴダール映画特有のダイナミズムは感じられる。
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さよならをもう一度
制作年:1998年4月11日(土)公開
フランソワーズ・サガンの小説『ブラームスはお好き』を映画化。イングリッド・バーグマンが“クリスチャン・ディオール“を優雅にまとい、結婚に踏み切れない女性心理を体現。
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掟〈1959年〉
制作年:
社会派リアリストとして出発し、1950年に政治的理由でヨーロッパに移ったダッシン監督の「日曜はダメよ」の前作。コルシカ島の賭博“掟遊び“を、町のボス、奔放な娘マリエッタ、彼女に気がある男などの人間関係とダブらせた佳作。
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メナース
制作年:
父の死後、莫大な財産と運送会社を相続したドミニクは、会社の副社長サバンを熱愛していた。だがサバンは彼女の激しい気性に我慢できず、独立を決意し、新しい恋人ジュリアもできた。この三角関係の中に起きた情念の事件がスピーディーに展開する。DVDタイトルは「イヴ・モンタン IN メナース」。
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告白〈1970年〉
制作年:
1951年、チェコスロバキアの外務次官ジェラールが何者かに襲われ拉致される。牢獄に入れられた彼を待っていたのは、国家への背任罪の“告白“を迫る検察官の拷問的な取り調べだった……。後の「Z」「戒厳令」とともにコスタ・ガヴラス監督、Y・モンタン主演による“政治3部作“を成す社会派映画。チェコの暗黒時代に急進的スターリン主義者たちが起こした“スランスキー事件“の恐るべき実態に迫り、人間の尊厳を踏みにじる者への怒りを込めた問題作だ。主人公のジェラールとは原作者のA・ロンドンのことで、彼と妻リーズの体験がこの
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Z
制作年:
実際に起こったギリシャの左翼政治家暗殺事件を取り上げ、国際的な注目を喚起した問題作。社会派監督のコスタ・ガヴラスは、この映画1本で政治的映画の作家として名声を獲得した政治サスペンスの力作。ギリシャでは上映禁止となった。
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恋をしましょう
制作年:
M・モンローとY・モンタンという二大スターが共演し、名匠G・キューカーが監督したミュージカル映画。モンローのキュートなお色気が見ものである。億万長者で色ごとも達者な青年が、身元を隠して自分を皮肉った芝居のオーディションを受け、そこでセクシーに踊る若く美しい女に一目惚れしたことから、やがて二人の間に恋が芽生えて……。サミー・カーン作詞、ジェームズ・バン・ヒューゼン作曲の『恋をしましょう』など5曲のほか、コール・ポーターの名曲『私の心はパパのもの』も歌われる。撮影中、モンローとモンタンが映画を地でいくか
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赤ちゃんは紳士がお好き?
制作年:
「真夜中の刑事」「恐怖の報酬」などで、渋い魅力を発揮してきたイヴ・モンタンが、なんと赤ちゃんを誘拐する犯人に扮した1本。赤ちゃんに手を焼きながらも愛しはじめ、ハプニングに振りまわされる男の表情をユーモラスに描いたコメディ。67歳でパパになった彼自身を重ねて観るのも面白い。赤ちゃんものの元祖的作品。
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イザベル・アジャーニ 炎のごとく
制作年:
“ファム・ファタール“的な役柄の多い I・アジャーニだが、本作では大臣秘書という知的でエレガントな役に扮している。パリに住む3姉妹のもとへ、15年間も放浪を続けていた父親が戻ってくる。彼は、カジノ建設のために家財を売り飛ばし始める。娘たちも、いつしか父の危険な冒険に巻き込まれていく。
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IP5 愛を探す旅人たち
制作年:
鬼才J・J・ベネックスが手掛けた、心温まるロード・ムービー。パリに住むストリート・アーティストのトニーは、一目惚れした女性を追って、弟分の黒人少年ジョッキーと南仏の町へ向かう。ところが、ひょんなことから知り合った老人レオンと道中をともにすることに。トニーの捻挫を簡単に治し、死にかけたウサギを生き返らせるこの不思議な老人に、若い二人は親近感を覚える。レオンもまた、昔の恋人を探す旅の途中だった……。これが遺作となったY・モンタンが、レオン役を熱演。「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」でもベネックスと組ん
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グラン・プリ
制作年:
社会派アクションの職人監督、J・フランケンハイマーがモンテカルロをはじめ、ヨーロッパ各地で行われるカーレースとF-1グランプリに命を懸ける男たちの姿を活写した娯楽大作。世界のトップレーサーはもちろん、三船敏郎が出演したことも当時大きな話題に。マルチ分割スクリーンを多用し、リアルなレーシング・シーンの迫力とスリルが全編にみなぎっている。ソウル・バスが手掛けた本作のタイトルバックは、単なる映画の“イントロ“としての機能を超えたデザインアートとしても特筆もの。
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悪の決算
制作年:
アフリカのリベリアへ流れて来た男たちが、ダイアモンド争奪戦を繰り広げる。アクションの中、人間の醜い色と欲を描き出したドラマ。戦時中はともに空の勇士だった敵と味方が熱い友情に結ばれるという典型的な物語ながら、心地良い作品だ。
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光なき星
制作年:
天才歌手E・ピアフと当時の若き恋人Y・モンタン。この魅力的な二人が顔を合わせた幻の名画。長年未公開だったが、1996年に初公開された。晩年には洒脱かつ重厚な風格を増したモンタンがここでは青臭いほどみずみずしく、またピアフの演技もほとんどお目にかかったことのないものだけに貴重だ。もちろん歌もたっぷり聴かせてくれる。
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大乱戦
制作年:
Y・モンタンとL・D・フュネスの二大名優が競演した、フランスならではの味のあるコメディ。悪税を取り立てて私腹を肥やす悪徳大臣と下男。だが甘い日々もつかの間、ある日突然王妃から国外追放を命じられ、二人はパニック状態になる。ビデオ発売時タイトルは「ビッグ・スクランブル/やっぱりパリから出られない」。
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本質的な歌手の孤独
制作年:
1973年9月に起きた南米チリのクーデターにより亡命させられた人たちのために、Y・モンタンが1974年に開いたリサイタルの稽古の様子を収めたドキュメンタリー。ナレーションなどはなく、モンタンの表情を追い続け、モンタージュとクローズアップの連続により、モンタンの内面的な情熱とその孤独な姿を表していく。1996年に初公開された。
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真夜中の刑事 パイソン357
制作年:
職務に忠実な中年の部長刑事は、ふとしたことから可愛らしいイタリア娘と知り合いになるが、彼女は上司の妾だった。ある晩、彼女は殺害され、出てくる証拠品はどれもが彼を犯人とするものばかりだった……。刑事の拳銃“パイソン357“を題名にした犯罪劇。
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モンタン、パリに抱かれた男
制作年:
フランスが誇るY・モンタンの生涯を振り返っていくドキュメンタリー。生前のモンタンの肉声とともに進行し、彼がかつて住んだ土地をめぐり、彼の人生の足跡をたどっていく。「デデという娼婦」「告白」「夕なぎ セザールとロザリー」など出演した映画が38本登場するほか、『枯葉』などの歌声を聞くことができる。
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夕なぎ セザールとロザリー
制作年:
フランスで大ヒットした大人の愛のドラマ。中年の屑鉄屋セザールは、ロザリーと知り合い、同棲する。そこへロザリーの昔の恋人ダビッドが現れ、だだっ子のような性格のセザールはあわてふためく。だが、ロザリーにはダビッドが必要なことを知ったセザールは、海辺の家で3人で過ごすことにする。ある日、ロザリーは二人の男を残して去ってしまうのだが、残された彼らの間には友情が芽ばえる。そんな二人のところへ、ひょっこり帰って来るロザリー。シュナイダーが二人の男の間で揺れ動く女心を見事に演じる。モンタン、フレイも好演。フランス
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ナポレオン〈1954年〉
制作年:
フランス映画史上空前の豪華キャストで、英雄ナポレオンの半生を綴った史劇スペクタクル。革命勃発の18世紀末から、数々の戦いに勝利してフランス皇帝を名乗り、そしてセントヘレナに流されるまでのナポレオン像を、私生活を彩った女たち、あるいは歴史に残る戦いなどを通して描き出していく。青年の時代のナポレオンをD・ジェラン、壮年となってからはR・ペルグランが演じており、策謀士タレーランを監督S・ギトリ自らが演じる。
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晴れた日に永遠が見える
制作年:
精神科医と不思議な能力を持つ女学生のロマンスを描くミュージカル。知的で明るい女学生デイジーは、予知能力などを持つ超霊感の持ち主。精神医マルクは、彼女に興味を抱き催眠術をかける。その度にデイジーから出てくる18世紀の公爵夫人メリンダに、マルクは恋をしてしまう。ところが、研究材料にされたとデイジーが怒ってしまい、マルクは彼女の機嫌を直そうと悪戦苦闘する。
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ギャルソン!
制作年:
パリのとあるレストラン。ギャルソンたちの日常風景を描きながら、人生の悲喜こもごもを綴った小粋な映画。チーフ・ウェイターのアレックスは、事業に失敗し、妻と別れて20年、引退後は海辺に遊園地を作る夢をかなえるため、せっせと働いているのだ。食事時の店は猛烈に忙しく、愛想よく客をさばき、同僚とシェフのけんかをなだめ、閉店後は仲間と一杯。ガールフレンドにも不自由しない。ふと本気になった若い恋人は、結局去って行ったが、気楽なやもめ暮らしは時に寂しくとも快適だ。酸いも甘いもかみ分けた陽気な初老の男をY・モンタンが絶妙に演じている。フランスの香りが漂う一編。
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想い出のマルセイユ
制作年:
「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」などの傑作ミュージカルを生み出した名コンビ、J・ドゥミとM・ルグランが組んだ、ユニークなミュージカル映画。ちなみに振付けはマイケル・ジャクソンのミュージック・ビデオも手掛けたマイケル・ピーターズがあたっている。内容は偉大なシャンソン歌手、Y・モンタンが、彼自身の半自伝的物語を自分で演じるという型破りのもの。モンタンが育った港町マルセイユに戻り、ミュージカル公演の用意をしながら、彼の半生が回想されていくというロマンティック・ファンタジー。
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イヴ・モンタン 枯葉 ~夜の門~
制作年:
第二次大戦直後のパリを舞台に、戦中のレジスタンス運動の同志だった鉄道員たちと、彼らを裏切り、密告した男たちの生活を描く。後年人気シャンソン歌手となったY・モンタンのヒット曲『枯葉』は、この映画の主題歌としてJ・コスマが作曲したもの。ビデオ発売時タイトルは「夜の門」。
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うず潮〈1975年〉
制作年:
南米ベネズエラ。ナイトクラブで働くネリーは、ひょんなことから人里離れた島で孤独を愛して暮らす文明嫌いのマルタンに惚れてしまい、彼の島に押しかける……。モンタンとドヌーヴの初顔合わせによるロマンティックなラブ・ストーリー。
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恐怖の報酬〈1953年〉
制作年:
メキシコに近いラス・ピエドラスの町から500キロ離れた山上の油田に大火災が発生。ニトログリセリンで消火するため、4人の男が雇われる。一台のトラックにマリオとジョー、もう一台にビンバとルイジ。途中足場の悪い急カーブを切り抜け、道をふさぐ大石もビンバの機転でニトロで爆発させ、無事通過。残りは平坦な道だ。ところが先行していたビンバの車が爆発、車の送油管から流れ出た重油を避けて通る際、ジョーが負傷、絶命する。ようやく一人たどり着いたマリオは、ジョーの分と合わせて4000ドルの賞金を得るが……。前半のシーンで、ニトロを一滴実験として爆発させることで、その後の展開に手に汗握らせるような恐怖感を生み出すことに成功している。スリルとサスペンスが、粘り強い密着描写により迫力を増し、クルーゾーのドラマ展開のうまさが強烈な印象を与えている。危険物運搬をテーマにした映画の原点となった。
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潮騒〈1974年〉
制作年:
国際的ジャーナリストでもあるラブロの原作の映画化。犯罪心理学者ローランは、ある日、魅力的な28歳の女医と恋仲になる。それをきっかけに、彼は暴力事件に巻き込まれていく。暴力の視点から人間の存在を探求した問題作。
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パリは燃えているか
制作年:
第二次大戦末期、ドイツ軍占領下のパリ。パリ市民側では、ドゴール将軍の部下たちと過激派が街の防衛計画をめぐって対立していた。そこへ双方とも期待していた連合国軍が、パリを通らないという情報が入り……。パリ市民によるレジスタンス活動から、連合国軍によるパリ解放までの最後の2週間を、当時の映像も交えたドキュメンタリー・タッチで描いた超大作。英米仏独から、まさに“超豪華”と呼ぶにふさわしい俳優陣が結集している割に、誰も個性を発揮できなかったきらいがあるが、それがかえって中心となるヒーローがいない戦争の現実を表している。なお脚本には若きF・F・コッポラが参加している。
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戦争は終った
制作年:
脚本はスペインの元コミュニスト作家の書き下ろし。少年期に内乱を避けてパリに移住して以来、25年間反フランコ運動を続ける男ディエゴは、ある朝スペインとフランスの国境を越えようとするが……。地下活動家の状況を3日間に凝縮して描いた政治と恋の物語。緻密な演出のなかに自由への憧れが脈打つ。
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戒厳令
制作年:
政情不安定なウルグアイで一人のアメリカ人が誘拐された。事件の調査を始めたジャーナリストは、彼がアメリカから左翼勢力弾圧のために派遣されていた事実を発見。一方、政府とゲリラの関係は悪化し戒厳令が発令された……。実話をモデルに描かれ、監督の鋭い政治批判がうかがえる。
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仁義
制作年:
メルヴィル監督が豪華キャストで描いたフィルム・ノワールの佳作。宝石強奪のために数人の強者が運命的な出会いをするが、事件は意外な結末を迎える……。男の愛と友情と裏切りを絶妙な演出で描き出す。ドロンとモンタンの初共演も話題を呼んだ。
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