川崎皇輝、『AmberS』で学んだ座長の姿を糧にパワーアップした『町田くんの世界』に意欲

――再演にあたり演出のウォーリーさんからは何かお話はありましたか?
川崎:「最近はどうなの?」と僕の近況を聞いてくださったり、先日まで出演していた『AmberS-アンバース-』も観に来てくださったりと、ざっくばらんにいろいろとお話させていただきました。やっぱり演出家として、『町田くんの世界』について格別に造詣が深いというか、ちょっと話しただけでも、本当にこの作品のことを大好きでいてくださってる印象があります。
「真っすぐ僕が思った町田くんをやってくれていてそれが良かった」と言ってくださって。だからこそこの2年がどう響くんだ?というのはありますね。変に小手先になると一番良くないので難しいですが、初心に返ってもうみんなに任せる!という感じにしたいなと思ってます。
――前回は町田くんという人物像について、ウォーリーさんと何かやりとりはありましたか?
川崎:実はほとんどなくて。他のキャラクターは「もっとこうするといいかもね」とキャストとのやり取りの中で形成されていったんですけど、町田くんはそれが1回もなく、周りの人の変化に僕が乗っかって、どんどん変化していった節がありました。
――それが町田くんらしさにつながったのかもしれませんね。
川崎:そうですね。町田くんは一見いろんな人に影響を与えているように見えるけど、町田くん目線でいうと影響を与えているつもりは全くなくて。上演時間の2時間かけていろんな人に与えてもらった影響を受けて成長していくのが役割なので、皆さんからいろいろ受け取るというお芝居はこれで覚えたっていうぐらい、周りの皆さんにすごく助けていただきました。
――そんな頼もしい皆さんをまとめる座長という立場になりますが、座長として大事にされていることはどんなことでしょうか。
川崎:これ難しいんですよね。特別なことをしているつもりはないんですけど…。
『AmberS』をやった時に(なにわ男子の)大橋(和也)くんの存在がすごく大きくて。(timeleszの)寺西(拓人)くんとのバランスが素晴らしく、技術面でとっても安定している寺西くんが芝居を引っ張ってくれて、現場が大橋くんのおかげで明るく柔らかくなるみたいなことを経験したんです。
僕も『町田くんの世界』しかり、その前には『ロミオとロザライン』、この2年の間にも『サマータイムマシン・ブルース』『2FATE~二つの心と一つの夢~』と主演の立場を経験させていただいていますが、「皇輝が主演だから雰囲気が良いんだよ」と言ってもらえることがあって。僕は人としゃべることが好きだし、人懐っこいとよく言っていただき、カンパニーの会話の中心にいたりすることもよくあるのでそうなのかな?と思っていたのですが、『AmberS』の現場を経験してそうなのかも!って思いました。主演の空気ってこんなに作品に直結するんだとすごく感じたので、逆に今回変な気の張り方をしそうで怖いです(笑)。
――よく知った皆さんがそろわれますから大丈夫ですよ!
川崎:初めての劇場で、新作で、先輩2人がいて、という初めて尽くしの『AmberS』の後なので本当に安心します(笑)。みんな僕のことを知ってくださっているし、安心感が桁違いですね。作品を観に行ったり、観に来てくれたりと繋がりは続いていて、浜崎香帆さんとは『ABC座』でも一緒で地続き感のあるメンバーもいますし、変わらずにきっと大丈夫かなと。そこに今回から参加してくださる原田真絢さんも加わって。新たに仲間が増えるのはうれしいので、どんな『町田くんの世界』をお届けできるのか、本当に楽しみにしています。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
ミュージカル『町田くんの世界』は、7月7日~30日東京・シアタークリエにて上演。
※川崎皇輝の「崎」は「たつさき」が正式表記
【公演概要】
ミュージカル『町田くんの世界』
7月7日~30日:東京・シアタークリエ
◆出演
川崎皇輝
長澤樹
神里優希
原田真絢
礒部花凜
大月さゆ
浜崎香帆
岩橋大
鶴岡政希
湖月わたる
吉野圭吾
※川崎皇輝の「崎」は「たつさき」が正式表記
◆原作
安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社 マーガレットコミックスDIGITAL刊)
◆演出
ウォーリー木下
◆脚本・作詞
ピンク地底人3号
◆音楽・作詞・演奏
和田俊輔
【公式サイト】https://www.tohostage.com/machidakun/
【公式X】@toho_stage