クランクイン!

鈴木福、人気ミュージカル主演に「誰かと比べるような意識はしない」 “自分らしさ”探す心境語る

演劇

■先輩とは比べない 目指すのは「僕らしいマーク」

――ご家族も作品に魅了されているんですね(笑)。演じられるマークという青年をどのようにとらえていらっしゃいますか。

鈴木:マークは、現状にはもちろん満足できていないし、もどかしさを抱えていながらも、やりたいことに向かって一生懸命突き進み、そんな状況すら楽しんでいるようなキャラクターだと感じています。僕自身もこの業界に生きる人間として、彼らの目指す場所や「ボヘミアン」という自由な生き方、表現者としての姿勢には、環境こそ違いますが、とても通じるものを感じています。

 世の中に対するたくさんの思いや熱量をぶつけていく姿は単純にかっこいいですね。僕自身にとっても、普段は表に出さないようにしている感情や、ちょっと蓋をしているような思いなどを、この役を通して解放できるんじゃないかと感じています。自分と向き合いながら演じることで、絶対に共鳴するものが生まれる予感がしますね。

――マークをどのように演じたいですか。

鈴木:ここまで感情やトゲのある表現をガッツリとするような役は、初めてに近いかもしれません。海外で生まれて日本でも繰り返し上演されている歴史ある作品の役を受け継ぐというのも初めての経験なので、稽古を通して自分がどう変化していくのか、自分自身でもすごく楽しみです。

 これまで演じてこられた先輩方とどう比べようとも、僕が演じる以上は「僕のマーク」になるはず。なので、誰かと比べるような意識は、特にしていません。それよりも、『RENT』という作品にしっかりと愛とリスペクトを持ち、その思いを自分の中で膨らませて向き合っていくことが何より大切だと思っています。歴史を受け継ぐ自覚をしっかり持ちながらも、精いっぱい楽しんで僕らしいマークを作っていきたいです。


――ミュージカル作品としての歌や楽曲の魅力については、どのように感じていらっしゃいますか。

鈴木:『RENT』には素敵な音楽がたくさん詰まっていますし、世の中に対する憤りや熱量をここまでむき出しに表現している作品はあまりないんじゃないでしょうか。日本語版の台本を読んで改めて思ったのですが、言葉を選ばずにストレートに届いてくる強さがあって。それが人間らしさとして、心に刺さるような気がしています。それに、多種多様なジャンルの楽曲が並んでいるのに、作品としては美しくまとまっているのも本当にすごいところですね。

 歌稽古は、もう難しいことばかりです。これまでは比較的ストレートな楽曲を練習してきたのですが、セリフの延長線上にメロディーがあるような、語りっぽい曲に挑むようになってからは、言葉をしっかり立てながら複雑なメロディーに乗せる難しさを実感しています。セリフと歌の切り替えを自然に見せつつ、キャラクターとしての声の使いどころを探っていくのは本当に難しい。“切り替えていないようで切り替える”感覚、セリフと歌が気持ちよくつながるような場所を探している感じです。

 でも、この曲たちをステージの上で歌っている自分を想像すると、ワクワクした気持ちで胸がいっぱいになります。難しさに頭を悩ませつつも、楽しみながら準備を進めていきたいです。

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■『RENT』舞台の街を歩いて感じた“感覚”

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【公演概要】

ミュージカル『RENT』

■日程・会場
10月15日~11月13日 東京・シアタークリエ
11月20日・21日 広島・呉信用金庫ホール
11月26日~29日 福岡・博多座
12月4日~6日 愛知・愛知県芸術劇場大ホール
12月11日~14日 大阪・SkyシアターMBS

■スタッフ
脚本・歌詞・音楽:ジョナサン・ラーソン
演出:マイケル・グライフ
日本版リステージ:アンディ・セニョールJr.

■キャスト
マーク:鈴木福
ロジャー:木原瑠生 RIKU(THE RAMPAGE)
ミミ:Beverly 遥海
コリンズ:石井一彰 加藤潤一
エンジェル:坂口涼太郎 高橋颯(WATWING・「高」は「はしごだか」が正式表記)
モーリーン:KIMIKA 住田愛子(OVAL SISTEM)
ジョアンヌ:宮本美季 塚本直
ベニー:秋沢健太朗
ミセス・ジェファーソン:COLINA
アレクシー:Miai
ミセス・コーエン:小熊綸
スティーヴ:聖司朗
ゴードン:田村凌大
ミスター・ジェファーソン:吉岡悠歩
スウィング:KATSUHIRO(5IN)
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