鈴木福、人気ミュージカル主演に「誰かと比べるような意識はしない」 “自分らしさ”探す心境語る
――本作に臨むにあたってインプットしたことや、作品に活かせるような経験はありますか?
鈴木:昨年、お仕事でニューヨークに行く機会があって、その時にブロードウェイの空気感や作品のカルチャーに直接触れられたのはすごく大きかったです。『RENT』の舞台になったイースト・ヴィレッジの雰囲気や、そこで暮らす人たちの熱量を現地で体感できたことは、これから役を作っていく上でも良いインプットになっているなと感じています。
ニューヨークは華やかなタイムズスクエアのような場所だけでなく、一本裏通りに入ったら路上で寝ているような人がいて、ディープでリアルな部分も目にしてきました。『RENT』の世界観のベースにあるような、あの雰囲気を肌で感じられたのは、すごく大きかったです。気付いたのは、ずっと後になってからですけど。訪れたときはごく普通に街を歩いていただけでしたが、マーク役が決まって、改めて振り返った時に「あ、あの感覚がこの世界観そのものだったんだ」と、気付きました。意図せずに、すでに自分の中に作品につながる素材を持っていたんだな、と思いました。
もちろん当時の時代背景などはまだまだインプットが必要です。例えばエイズについても、医療状況や知識は現在とは違いますし、当時は死の病として恐れられたり、差別や恐怖が大きく渦巻いていたんじゃないかと思います。そこはもっと勉強して、理解して向き合わなければと思っています。僕自身はその時代を直接知っているわけではないので、稽古でキャストの皆さんや演出家の方と話し合いながら、自分の中にある実感と一緒に深めていきたいです。
『RENT』はキャスト同士の密なコミュニケーションや熱量がそのまま舞台のエネルギーになる作品だと思うので、稽古を通して仲間たちとしっかり信頼関係を築いて、熱い稽古場にしていきたいです。

――公演を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。
鈴木:『RENT』という歴史あるすばらしい作品でマーク役を演じさせていただけること、本当に光栄ですし、僕自身いまからワクワクしています。作品が持っている圧倒的なエネルギーや熱量、そして音楽の素晴らしさを、客席の皆さんにしっかり届けられるよう、カンパニーの皆さんと一緒に全力で稽古に励んでいきたいと思っています。
言葉一つひとつ、一瞬一瞬を大切にしながら、僕ならではのマークを作っていきますので、ぜひ劇場でその空気感を体感していただけたらうれしいです。楽しみにしていてください!
(取材・文:宮崎新之 写真:篠塚ようこ)
ミュージカル『RENT』は10月15日から11月13日まで東京・シアタークリエ、11月20日・21日に広島・呉信用金庫ホール、11月26日から29日まで福岡・博多座、12月4日から6日まで愛知・愛知県芸術劇場大ホール、12月11日から14日まで大阪・SkyシアターMBSにて上演。
【公演概要】
ミュージカル『RENT』
10月15日~11月13日 東京・シアタークリエ
11月20日・21日 広島・呉信用金庫ホール
11月26日~29日 福岡・博多座
12月4日~6日 愛知・愛知県芸術劇場大ホール
12月11日~14日 大阪・SkyシアターMBS
■スタッフ
脚本・歌詞・音楽:ジョナサン・ラーソン
演出:マイケル・グライフ
日本版リステージ:アンディ・セニョールJr.
■キャスト
マーク:鈴木福
ロジャー:木原瑠生 RIKU(THE RAMPAGE)
ミミ:Beverly 遥海
コリンズ:石井一彰 加藤潤一
エンジェル:坂口涼太郎 高橋颯(WATWING・「高」は「はしごだか」が正式表記)
モーリーン:KIMIKA 住田愛子(OVAL SISTEM)
ジョアンヌ:宮本美季 塚本直
ベニー:秋沢健太朗
ミセス・ジェファーソン:COLINA
アレクシー:Miai
ミセス・コーエン:小熊綸
スティーヴ:聖司朗
ゴードン:田村凌大
ミスター・ジェファーソン:吉岡悠歩
スウィング:KATSUHIRO(5IN)