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壊れかけのロボットと人間が紡ぐ劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』東京公演開幕! 最終通し稽古レポート

演劇

劇団四季オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』最終通し稽古の様子
劇団四季オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』最終通し稽古の様子 クランクイン!

 劇団四季によるオリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が、2026年11月7日から東京・自由劇場で開幕する。初日前日の6日には、最終通し舞台稽古がマスコミに公開された。今回は、その模様をレポートする。

【写真】『ロボット・イン・ザ・ガーデン』最終通し稽古の様子

 本作は、イギリスの作家デボラ・インストールが2015年に発表した同名小説を原作とするオリジナルミュージカル。2020年10月に東京で初演され、高い評価を得て、これまで福岡、京都など全国各地で上演を重ねた。今回は、5年ぶりとなる東京での上演を経て、2027年4月に京都公演、7月からは全国公演を予定している。

 物語の舞台は、アンドロイドが人間に代わって家事や仕事を行う近未来。事故で両親を亡くし無気力に日々を過ごす主人公・ベンのもとに、ある日、壊れかけのロボット・タングが現れた。妻・エイミーとの関係にも溝が生まれる中、ベンはタングを修理するため、旅に出ることを決意する…。

 今回の再演に向けては、演出の小山ゆうなをはじめとするクリエイター陣によって、作品のブラッシュアップが行われた。劇中の細かなセリフや物語の展開にも手が加えられ、ベンとタングの関係性がより明確に浮かび上がる構成になっているという。実際に、舞台を観ると、互いに支え合いながら成長していく2人の姿が、より強く心に残った。

 また、「壊れていてもゴミじゃない」という歌詞をはじめ、ありのままの自分を受け入れることの大切さを伝えるメッセージが、歌詞やセリフの随所に散りばめられており、その一つひとつがダイレクトに心に響く。両親の死から立ち直れず、前に進めずにいるベンと、壊れかけたロボットのタング。どちらも完璧ではないが、それでいい。完璧であることだけが大切なのではないと、優しく教えてくれる。

 すれ違いが続くベンとエイミーの関係も丁寧に描かれているのが印象的だ。互いに思いがありながらも、気持ちがうまく伝わらない2人。どちらか一方が悪いわけではなく、それぞれの立場や心情がきちんと描かれているからこそ、物語に深みが生まれている。

 そして、なんといっても、本作の大きな魅力はタングの愛らしさだ。物語冒頭の登場シーンから、本当に生きているかのような自然な動きで観客を魅了する。タングは2人の俳優がペアとなって操演しているが、視線や呼吸まで細やかに表現され、「喜んでいる」「怒っている」「悲しんでいる」といった感情までもがしっかりと伝わってくる。ベンがまるで自分の子どもに接するようにタングへ言葉をかけている姿も相まって、ロボットでありながら、感情豊かな1人の存在として感じられるのだ。劇中に登場するダックスフンドのカイルも同様に、飼い主に愛情を目いっぱい注ぐ愛犬そのもの。愛らしい仕草の数々に、思わず顔がほころんでしまう。

 また、世界各地を巡る旅が描かれる本作では、それぞれの土地の風土や文化を舞台上に映し出しているのも見どころの一つ。特に、日本の描写は細部までリアルで、思わずにんまりしてしまう。似たようなスーツに身を包んだオフィスワーカーたちが行き交う様子や、満員電車に揺られる人々、さらにはアイドルのライブまで。日本ならではの光景が盛り込まれていた。

 原作小説が発表されたのは10年以上前だが、AIが急速に発展し、さまざまな話題が飛び交う今の時代にこそマッチしたテーマを持った作品だ。人とロボットの交流を通して描かれるのは、完璧であることよりも、互いの存在を認め、つながり合うことの大切さ。これぞ劇団四季と思わせる、世代を問わずに心に届くメッセージが込められている。ポップでキャッチーな音楽に華やかなダンスも加わり、心温まる物語を彩る。

 ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は、2026年11月7日~2027年2月13日に東京・自由劇場、4月25日~5月29日に京都・京都劇場にて上演。

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ベンを演じた田邊真也からもコメント到着

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【公演概要】

劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』

◆日程・会場
2026年11月7日~2027年2月13日:東京・自由劇場
2027年4月25日~5月29日:京都・京都劇場

◆原作
デボラ・インストール(小学館文庫刊)
◆脚本・歌詞
長田育恵
◆演出
小山ゆうな
◆作曲・編曲
河野 伸
◆音楽監督
清水恵介
◆振付
松島勇気
◆装置デザイン
土岐研一
◆パペットデザイン・ディレクション
トビー・オリエ
◆アクション
渥美博
◆照明デザイン
紫藤正樹
◆衣裳・ヘアメイクデザイン
髙橋知子
◆音響デザイン
高須賀肇
◆演出補
西尾健治
◆音楽監督助手
後藤結里
◆衣裳・ヘアメイクデザイン補
後藤利江
◆技術監督
嶽本由郎

【公式サイト】https://www.shiki.jp/applause/robot/
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