山本千尋、ファンからも熱望された『キングダム』“羌かい”は「私の全てが詰め込まれた役」
連載20周年のメモリアルイヤーとして各メディアで盛り上がりをみせる、原泰久による壮大な歴史マンガ『キングダム』。2023年の初演が大きな話題となった舞台版も、その後の物語を描く舞台『キングダムII-継承-』が8月から上演される。ついに初陣を迎えた主人公・信が戦場で出会う、“巫舞(みぶ)”と呼ばれる超絶剣技の持ち主・羌かいを演じるのは山本千尋だ。連載10周年時の実写特別動画でも羌かいを演じた山本は、中国武術の選手として培った並外れたアクションで、その姿を見事に体現してみせた。「絶対に羌かいを演じたかった」と語る山本に、10年分の役への思いと、稽古での手応えを聞いた。
【写真】熱望した羌かい役への意気込みを語る山本千尋
◆アクションは感情の究極 羌かいが戦場にいる理由を感じてもらえる“巫舞”に
――多くのファンが、舞台版の続編があるなら山本さんに羌かいを演じてほしいと思っていたと思います。どんな思いで羌かい役に挑まれていますか?
山本:『キングダム』はどの現場も、長期間の練習と並々ならぬ熱量であふれていて、それを肌で感じてこれたからこそ、「舞台でも絶対に羌かいを演じたい!」と強く思うことができました。舞台は失敗が許されず、生で観てもらうというプレッシャーがありますが、だからこそ、そこで戦いたいなと。羌かいという役は、中国武術の選手を辞めてこの世界に入った私の全てが詰め込まれた役なので、この思いを観客の皆さまにお届けできる絶好のチャンスだなと感じています。
――10年前と現在、作品や羌かいの見え方に違いはありますか?
山本:そうですね。連載10周年実写特別動画の頃はまだ20歳で、今振り返ると子どもの延長みたいな感じで(笑)。そんな私もついに今年、30代に突入します。周りの方々から「30代すごく楽しいよ」と言われていたのですが、はやくもそれを肌で感じているんです。若い頃は頑張ろうと意気込むものの、心に余裕がなかった。でも、今はすべてのことを楽しく思えるし、周りの頑張る姿にも幸せを感じられるんですね。それってすごく『キングダム』の世界に共通するなと思っていて。昔の羌かいだったら全部自分だけでどうにかしようとしていたと思うけれど、信と出会い仲間を得ていく。そんな羌かいを、今の自分が演じることで、10年前とはまた違う表現で羌かいを演じられる気がしています。
――実際に稽古が進んでいくなかで、新たに見えてきた羌かい像や課題はありますか?
山本:10年前は動きのみで、セリフがなかったんですよね。だから、戦っていない姿を演じるのは大きな課題だなと思います。殺陣に関しても、長年やってきた中国武術のようで、やっぱりちょっと違うので、いつもの自分の中国武術にはならないようにしたいです。舞台はやり直しが利かないので、しっかり練習しないといけないなと感じています。
――羌かいとしての表現では、どんな部分を大事にされていますか?
山本:各キャラクターの深い部分をきれいに描いてくださっている脚本で、羌かいも感情を表現するシーンがしっかりあります。アクションって、感情の究極だと思っていて。羌かいが戦場にいる理由を感じてもらえる“巫舞”(※羌かいの出身部族・蚩尤(しゆう)に伝わる剣舞)にしていきたいです。彼女が言葉にせず内側に溜めたエネルギーを、自分の中に持ち続けて演じたいなと思っています。
◆Wキャストの三浦宏規&高野洸、タイプの違う“信”との芝居が新鮮
【公演概要】
舞台『キングダムII‐継承‐』
8月9日~9月13日:東京・東京建物Brillia HALL
9月21日~29日:大阪・新歌舞伎座
10月6日~13日:福岡・博多座
◆出演
信:三浦宏規、高野 洸(Wキャスト)
羌かい:山本千尋
ほう煖:東啓介、章平(Wキャスト)
河了貂:華優希
尾平:元木聖也
蒙毅:竹内將人
羌象:清水葉月
摎:大塚千弘
騰:石川禅
王騎:山口祐一郎
◆原作
「キングダム」 原泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
◆脚本
笠浦静花
◆演出
山田和也
◆音楽
KOHTA YAMAMOTO
【公式サイト】https://www.tohostage.com/kingdom2/
【公式X】@kingdom_stage