クランクイン!

【月刊ローチケ拡大版】タカハ劇団 第22回公演『プール』/高羽彩インタビュー

演劇

◆世代を横断して立ち上げる 2026年ならではの『プール』

――今回の再演ではオーディションを経て、世代を横断した個性豊かな俳優陣が集結しました。若手の方も多くいらっしゃいますが、この座組で作品を新たに立ち上げるにあたって感じていることはありますか?

高羽:18年前は、登場人物たちをとても身近に感じ、等身大の存在として描いていたんですよ。キャストも自分と年齢が近い俳優が多く、同世代を生きているメンバーで作った感じでした。でも、今回のキャストはおっしゃる通り、大半が私よりも若い俳優さんなんですよね。時が経っているから当然と言えば当然なのですが、改めて「『プール』ってこんなに若い人たちの話だったのだ!」と感じて…。当時は自分が生きている実感からバイトの風景とか学生間の会話を描き出し、「同世代としてのリアル」を書いていたのですが、今の若者が見ている景色や、生きているリアルはまた違うと思うんです。

――当時の肌感や視点とはまた違う、「今」のリアルが吹き込まれる、と。

高羽:そうですね。それに加えて、私自身ももう少し大人の視点から切り込める部分があるかもしれない。あの頃には持ちえなかった角度から会話やシーンを再考したり、客観性を持って全体を見渡せるのではないかとも感じました。あと、若い人たちの感性から学ぶこともいっぱいあると思うんですよね。20代のキャストが見ているリアルを知りたいし、同時に、40代の私が見ているリアルとの違いも吸収しながら、この座組ならではの、2026年の『プール』を立ち上げられたらと思っています。

――しかも今回は東京芸術劇場シアターイーストと名古屋のメニコン シアターAoiでの2都市ツアーで、劇場の雰囲気も大きく変わりますね。

高羽:再演が決まる前から、「いつか『プール』をシアターイーストで上演したい」と思っていたんです。だから、劇場から劇団にお話をいただいた時に「今しかない!」と思って…。劇場全体を囲むギャラリーを駆使したら面白そうだなとか、本作を象徴する水をどんな風に使おうかとか、空間のイメージがすごく掻き立てられたんですよね。メニコン シアターAoiも先日初めて訪れたのですが、音声がものすごく綺麗に響き渡る素敵な空間で感動しました。劇場の主催公演として地域に呼んでいただくことが初めてだったので、それもとても嬉しかったです。

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◆キャリア20周年、 劇作家/演出家としての指針

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【公演概要】

舞台『プール』
舞台『プール』メインビジュアル

舞台『プール』

■日程・会場
11月13日~23日 東京芸術劇場シアターイースト
11月28日・29日 愛知・メニコン シアターAoi

■脚本・演出:高羽彩

■出演
市川理矩、大岩世奈、久我音寧、土屋翔(劇団かもめんたる)、長友郁真、藤井憂憂、水野小論(ナイロン100°C)、薬丸翔/土屋佑壱(こまつ座)、近藤強、高羽彩

■スタッフ
舞台監督:藤田有紀彦
舞台美術:稲田美智子
照明:小林愛子(Fantasista?ish.)
音響:田中亮大(Paddy Field)
衣裳:千葉奏子
ヘアメイク:武部千里
演出助手:函波窓
演出部:新田周子 
宣伝美術:羽尾万里子(ムジナアート)
宣伝写真:金山フヒト
宣伝ヘアメイク:武部千里
キャスティング協力:伊藤尚哉
票券:藤野沙耶(ローソンチケット)
制作:小川友紀子、林紗弥
プロデューサー:後藤かおり
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