咲妃みゆ、宝塚退団10年を前に熱望した作品にチャレンジ「音楽学校の合格発表を見た時の衝撃にも似た喜びと興奮」

――キーラという女性はどんな女性ですか?
咲妃:トムとエドワードによって、キーラは家庭の温もり、家族愛を知ります。血が繋がっていなくても、家族同然の愛情を注いでもらったことによって、人としての喜びを彼女は感じます。それと同時に、決して社会的には許されない愛も彼女は身をもって経験する。それが許されないということは分かっていながら。そして一番知られたくなかった人に知られてしまう。そこで彼女が突発的に取る決断もひとつの愛の形ではあるのですが、愛が故に取る様々な行動が、時に人を傷つけ、時に自分をも傷つけます。
彼女は恵まれた環境を自分の意思で離れて、あえて過酷な環境に身を置く決断をする。それって一種の償いにも繋がるものだと思うのですが、重い十字架は背負う覚悟でその後の人生を歩んでいくと決めたキーラに共感もするし、哀れにも思います。
キーラというお役、作品、それぞれの関係性を見ても本当に多層的な作品なので、すごく複雑ですけど、「それが人間だよな」というところに、最終的に着地するんですよね。
――登場人物には全面的に共感できる感じでしょうか?
咲妃:キーラに関しては共感できますね。
キーラは、自分の生き方や、曲げられない価値観のようなものが確固としてあるんです。だからこそ苦しむし、だからこそ自分の足で歩んでいける女性なのだと思います。
◆「いつかご一緒したい!」杉原邦生と待望の初タッグ
【公演概要】
『スカイライト Skylight』
2027年1月20日~1月31日:神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ
2027年2月6日・7日:兵庫・神戸文化ホール 中ホール
◆作
デヴィッド・ヘア
◆翻訳
小澤英実
◆演出
杉原邦生
◆出演
咲妃みゆ
山路和弘
中山翔貴