こんな永瀬廉が見たかった! 『夕暮れに、手をつなぐ』初回から引き込む海野音の魅力
■海野音に引き込まれる
音は、“こんな永瀬廉が見たかった!”が詰め込まれた役柄だ。空豆に、「好きな人おらんと?」と聞かれて、「あんま、人を好きにならないみたい」と返した時の切ない表情。目を伏せた瞬間に見せる“闇”のような冷たさに、私たちは引き込まれてしまう。彼が抱える“闇”に、自分も触れてみたい。その奥には、温かい光が宿っている気がするから。
『おかえりモネ』(NHK総合)の永浦未知(蒔田彩珠)が、永瀬演じた及川亮に“沼落ち”したのも、きっと彼の瞳に奥行きを感じたからだろう。永瀬の瞳の奥に宿る光は、ラブストーリーの説得力を増す役割を担っている。
海野音(永瀬廉) (C)TBS
ちなみに音は、脚本家・北川悦吏子が「完全なる、あっと驚く当て書き」をしたキャラクターでもある。そのマッチ度は、ファンからも「当てがきって知らんくても当てがきした? って思うくらい永瀬廉」「7割五分永瀬廉って感じで相変わらず左利きが愛おしかった」「ほんまさすが当て書きされただけある。永瀬廉が永瀬廉してる最高」との声が上がるほど。
憂いを帯びた瞳が印象的な音が、野生的な空豆と出会い、希望を取り戻す日が来るのだろうか。毎週火曜日が楽しみになる温かな作品が誕生した。