亀梨和也、木村柾哉らINIとの楽屋エピソードを回顧 兄弟役で再会した互いの“今”の印象は?
■瑠東東一郎監督との出会いが転機に
――ドリームズは桜崎がGMとしてやってきたことが転機となります。亀梨さんと木村さんにとって、転機となった人やもの、作品があれば教えてください。
亀梨:この世界に入った時っていうのがやっぱり人生の分岐点ですね。まさか自分が大人になってこういう仕事に就いていると思ってもいなかったので。あとは、作品や人ももちろん、「この瞬間です」というのもなかなか難しいんですけど、蜷川(幸雄)さんとの舞台が1つ挙げられます。それまで会社の舞台でずっと帝国劇場に立たせてもらっていたんですけど、それ以外で初めて出演させてもらったのが蜷川さんの舞台でした。何ヵ月も1つの作品のお芝居に向き合う時間も初めてだったので、自分のお芝居における分岐点を作っていただいたという感覚があります。
木村:僕は今回の瑠東(東一郎)監督との出会いがすごく大きなご縁だと思っています。瑠東監督の作品が大好きで、以前から拝見させていただいていたので、今回ご一緒させてもらえるということで、すごくワクワクしながら撮影に臨みました。1回1回のテイクでアドバイスをたくさんくださって、僕自身の芝居にも真摯(しんし)に向き合っていただいたと思います。今後もまた瑠東監督とご一緒する機会があればうれしいですし、ご一緒できるようにがんばりたいです。
木村柾哉
――特に印象に残ったディレクションはありますか。
木村:「芝居をするな」と言われました。本当に基本的なところだと思うんですけど、人と人とのやり取りだから、しっかりと受け取って言葉を発するとか、「セリフは感情も言葉も全て受け取って出るものであれ」ということを言っていただきました。お芝居の基本中の基本をたくさん教えていただきました。
亀梨:いろんな側面で一緒に戦ってくれたというか、向き合っていただきましたね。僕の役どころは、瑠東さん節でいう“ど真ん中”に立っていないので、そういった意味で周りの人たちが自由奔放に楽しく、空気感を大切にしながらやられているのを「いいな」と思いながら見ていました。次回またチャンスがあったら、僕も思いっきり動ける役でご一緒したいと、監督ともお話ししました。
――野球に精通されている亀梨さんが木村さんに野球の魅力を伝えるとしたら?
亀梨:このドラマもそうですけど、どれだけ点差があろうが何をしようが、ゲームセットまで分からないというところが魅力だと思います。あとはチームプレーであったり。まさしくドラマに描かれていることですけど、みんなで一緒に1つのところに向かっていくのも野球のよさなのかな。全員の行動がチームに影響するんですよね。
一人だけがずっとホームランを打ってもしょうがない。ランナーもいない状態で4打席ホームランを打っても4点しか入らないんですから。そういうチームプレーのよさであり、ゲームが終わるまで結果が分からないというところが野球の最大の魅力かな。10点差あっても勝てる可能性があって、さすがにサッカーとかで10点差だと…。
木村:確かに。無理ですよね。
亀梨:そうそう、無理なわけだけど、その辺が他のスポーツと大きく違いますよね。
木村:僕、本当に野球の知識がなくて。今説明を受けて「確かにそうだな」と思いました。野球選手の役は2回目なんですけど、本当に経験がないのでイメージも全然わかないんですよ。
亀梨:運動神経がいいから、パッとできるよ。
木村:できますかね? 練習して思ったんですけど、やっぱり難しいです。一瞬でさまになるようなものじゃないと思うし、職人技じゃないですが、バットを振る一瞬の重心だったり角度だったり、そういうことに今回の作品を通してさらに興味が出てきました。
亀梨和也&木村柾哉
――そんな野球の裏側が見られる作品というのもなかなかないかと思いますが、この作品ならではの魅力はどういったところにあるでしょうか。
亀梨:フロント側を描くこと自体も、僕らも含めてなかなか知り得ない部分であって。ドラマ的フィクションはもちろんありながらも、プレーする選手のみならず、交渉であったりチーム編成であったりという部分の難しさや面白みというのは、僕自身も今回野球の1つの魅力だと感じたので、そこを楽しんでもらえたらうれしいです。
木村:表面上から見たら、選手たちがチームなんだと思いがちですが、この作品を経て、球団を運営しているフロントも、選手と一丸となってワンチームなんだということをすごく感じました。チームとしての魅力をたくさん伝えられる作品だと思います。
亀梨:我々のエンターテインメントと近いところはありますよね。我々がプレーヤーとして立たせてもらっていますけど、マネージャーさんやスポンサーさんがいて会社があって…みたいな。
木村:確かに似ていますね。
亀梨:もちろん、最終的にはグラウンドに立つ選手の実力だったり、努力が重要になってきますけど、それを生かすのも殺すのもそういう立場の仕事であったりするなと。メディアも含めてそうですし、その辺は似ているのかもしれません。
(取材・文:ふくだりょうこ 写真:上野留加)
ドラマ『ストーブリーグ』は、 Lemino、WOWOWにて3月28日(土)13時00分から放送・配信。





















