SNSで話題の「友達がやってるカフェ」なぜ親しまれる? 接客は「80%でやろう」に込められた思い

特集・レポート
2023年6月11日 09:00
SNSで話題の「友達がやってるカフェ」なぜ親しまれる? 接客は「80%でやろう」に込められた思い
「いつものやつでいい?」 メニューを決める時間も楽しい  クランクイン!

 「わ~来てくれてありがとう!」「元気にしてた?」。店のドアを開けると今日が初対面のはずなのに、まるで昔からの友達のような親しみあふれる声がかかった。4月22日(土)に、原宿にオープンした「友達がやってるカフェ」は、店名の通り友達がやってる店に遊びにきた感覚で楽しめるカフェ。その一風変わった世界観が話題を集め、連日SNSでは「楽しすぎた」「また行きたい」と動画や投稿がアップされ、Creative Groupが発表した「2023年上半期のZ世代トレンドランキング」では、モノ・コト部門で1位に選出されるなど、Z世代を中心に幅広い年代に親しまれています。今回クランクイン!トレンドは、開店から1ヵ月が経つ今、なぜ多くの人に親しまれるお店になったのか、プロデューサーでアートディレクターの明円卓代表に聞きました。


■80%で接客をするワケは?

 「友達がやってるカフェ」は、スタッフが来店者を“友達”として接客することで、自然とお互いの目線が同じ高さになる、新しい体験が味わえるカフェ/バー。接客するのは役者やモデルなどエンタメ業界で活躍するスタッフたちで、「いつも飲んでるやつ(ランダムでソフトドリンクが選ばれる)」など、“友達がやってるカフェで言いたくなる”名前のメニューが並ぶ、今までにない飲食店となっています。

「裏方に見えるように…」とスタッフ風のジャンパーで撮影に応じてくれた明円卓代表
 オープンから1ヵ月以上経ちますが、SNSで見かけない日はありません。ここまで多くの人に親しまれた理由を聞いたところ、「思ってたよりも反応がよかったというのが素直な実感」と意外な返答が。当初は「賛否両論あると思っていた」そうで、「こういうお店があってもいいんじゃないかな」というリアクションや、新しい選択肢の一つとして受け入れられていることに今は喜びを感じているそうです。

「今日も楽しむぞー!」 明るいスタッフの姿にこちらも元気をもらえる
 また、友達として接客する上で大事にしていることを聞くと、「100や120%ではなく、80%のテンションでやろうと伝えています」とのこと。というのも、友達とリアルで話す際に毎回全力のテンションで話すことはなく、むしろ、ちょっと気が抜けたラフな状態で話すことがほとんど。だからこそ「80%くらいの少し気が抜けた温度感が、親しみやすい空気につながっていると思います」と語っていました。

「大変そうだから、すぐ出せるので大丈夫だよ」 メニュー名を読むだけで会話が生まれる
 確かに、仲の良い友達と話すときに「絶対に楽しませなければ!」と毎日のように気負うことないものです。この友達として居心地のよい距離感を、いつでも気軽に体感できることが、親しまれる理由の一つといえるでしょう。

 そんな本カフェの接客を実際に体験してみました。

次ページ:楽しむコツは? 「友達がやってるカフェ」の接客を受けてみた

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