Koki,が『牛首村』で見せた女優としての真価 「初めてとは思えない」「いい意味で裏切られた」
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ホラー映画の巨匠、清水崇監督の最新作『牛首村』がいよいよ公開となった。実在する心霊スポットで撮影を敢行したことでも話題だが、本作で映画初主演&女優デビューを果たしたKoki,の演技も公開前から多くの関心が寄せられていた。実際に映画を堪能した観客からは「初めての演技とは思えない」「情熱的な演技に圧倒された」と一人二役という難役を演じ切ったKoki,の演技力を称える声も上がっているが、今回は清水監督や共演者の証言を交えながら、Koki,の女優としての真価に迫ってみたい。
【写真】一人二役を見事に演じ分けるKoki,
女優としての力量はまったく未知数だったKoki, 清水監督も「不安はあった」
本作は『犬鳴村』『樹海村』に続く「恐怖の村」シリーズ第3弾。ある心霊動画に自分そっくりの女子高生の姿を見つけた奏音(Koki,)が、何者かに導かれるように動画の撮影地・坪野鉱山へと向かい、“牛首村”にまつわる恐るべき秘密と忌まわしい風習に触れていくさまを描く。不可解な出来事に巻き込まれていく高校生姉妹の奏音と詩音として、Koki,は女優デビューにして一人二役という難役にチャレンジしている。
映画『牛首村』 (C)2022「牛首村」製作委員会
Koki,のこれまでの歩みを辿ってみると、2003年2月5日に東京都で生まれ、2018年5月に15歳で「エル・ジャポン」のカバーでモデルデビュー。その後は国内外のファッション誌のカバーやCM出演、2019年にはパリでランウェイデビューを飾るなど、モデルとしてのキャリアを積み重ねてきた。作曲の才能を発揮するなど音楽方面の活動も始めているが、女優業は本作からのスタート。
彼女の演技力については、まったくの未知数だった。完成報告会見の場では、清水監督も「Koki,さんのお芝居を見たことがなかったので、不安はありました」と正直に話しつつ、「でもお会いしたところ、真面目でストイックな感じが見えた。この人とやるのは面白いかもしれないと思った」と監督として大いに興味をそそられたことを明かしている。
映画『牛首村』メイキングシーン (C)2022「牛首村」製作委員会