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<ホラー映画ナビ>クロエ・モレッツの新たな代表作! 痛快娯楽ホラーアクション『シャドウ・イン・クラウド』

映画

クロエ・モレッツが大奮闘! 映画『シャドウ・イン・クラウド』
クロエ・モレッツが大奮闘! 映画『シャドウ・イン・クラウド』(C)Atarangi Kiriata Limited 2020

 次々と日本上陸を果たす最新ホラー映画から選りすぐりの注目作をピックアップ。独創的でスリリング、おもしろコワイ、観て損なしの「この1本」を独断と偏見でご紹介! 今回は若手実力派女優クロエ・グレース・モレッツが女性パイロット役に挑戦。“大空の魔物”と恐れられる正体不明のモンスター、グレムリンと戦うアドレナリン全開のパルプ・ホラーアクション『シャドウ・イン・クラウド』がアツい!

【写真】<紙芝居風>クロエ・モレッツ大奮闘! 『シャドウ・イン・クラウド』場面写真

 第二次世界大戦下、雨天のニュージーランド空軍基地に、連合国のモード・ギャレット空軍将校(クロエ・グレース・モレッツ)がやってきた。彼女は今夜、大型爆撃機“フールズ・エランド(バカのお使い号)”でオークランドからサモアへ飛び、革カバンに収めた最高機密を運ぶ密命を帯びている。しかし、同機は乗員7名の男所帯。招かれざる客を傲慢な態度であしらい、問答無用で機体下の球形銃座に押し込むと、空高く飛び上がった。

 上空は雷鳴が轟く悪天候。暗い雲間に目を凝らしていたモードは、高度2500メートルで右翼の下に蠢く謎の影を目撃。これはもしや、飛行機を破壊し、墜落させる伝説の魔物グレムリンでは? するとその生物は銃座をこじ開け、鋭い鉤爪で襲いかかってきた。思わず隠し持っていた拳銃で応戦するが、息つく間もなく今度は敵の日本軍の戦闘機が接近。一方、機内の男たちは大パニックに陥り、必死に制止する彼女の無線を振り切って、開封厳禁のカバンを開けてしまう。そこに入っていたものとは―。

(C)Atarangi Kiriata Limited 2020
 主演は5歳で芸能活動を開始、25歳にして既に70本以上の出演歴を誇る、若きベテラン女優クロエ・グレース・モレッツ。数々のホラーやアクション映画で大活躍、ファンの信頼も厚い彼女だが、キュートな童顔は相変わらず。軍服に身を包み、窮屈な砲台に座る姿は、どこか場違いな世界に迷い込んだ少女のようだ。

 しかし、文字通り「男たちの足の下にある密室」に閉じ込められた彼女が、頭上から絶えず嘲笑と敵意が降り注ぐ「無限ハラスメント地獄」と戦い、次々に降りかかるピンチに満身創痍で奮闘するさまは共感性も抜群。映画の中盤まで銃座内からほぼカメラを動かさず、表情豊かなクロエのひとり芝居で見せ切る、経済的かつ潔い演出にいつの間にか引き込まれる。

 零戦との熾烈な空中戦、神出鬼没なグレムリン(ネズミ風で案外、かわいい?)の襲撃、機上を天地逆転で這い回るサバイバルと、創意工夫あふれる見せ場の連打に昂奮しつつ、やがてヒロインの素性が明かされ、彼女が必死で守るカバンの中身が明らかになったとき――たったひとりでも最後まで戦い抜く決意を燃やすモードのたくましさ、それをしっかり体現してみせるクロエ・グレース・モレッツの度胸と貫禄に、誰もがハッとさせられるはずだ。

 「ゲス野郎」も「戦争」も「迷惑モンスター」も蹴散らす、頼もしくも崇高なヒロイン。スカッと爽快、クロエの新しい代表作となること間違いなしの痛快娯楽作だ。(文:山崎圭司)

 映画『シャドウ・イン・クラウド』は、4月1日より全国公開。

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