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「華がない」「地味」ダイアンに本格ブレイクの兆し! 中毒性のあるその笑いの正体とは

エンタメ

■ ダイアンの魅力が凝縮された「ラジオ」という環境



 ダイアンのファンでない筆者の友人に、東京の番組での2人の印象を聞くと、「津田は大声を張り上げているだけ。ユースケはたまに口を開くと面白いけど、いかんせん手数が…」という辛らつな声が返ってくる。考えてみれば、東京に来てからのダイアンは「ひな壇芸人」という枠にハマりすぎてしまっていたのかもしれない。本当のダイアンは、もっと柔軟で、もっと自由なのだ。

 そんなダイアンの魅力が凝縮している場所の1つがラジオである。2014年から昨年9月まで約7年間放送されていた『ダイアンのよなよな…』(ABCラジオ)は生放送の3時間1本勝負(途中から、『M-1』で優勝した後輩・ミルクボーイに時間帯を一部譲ってあげる形で2時間30分に短縮)。

 ラジオの環境はいろいろな意味で2人に適している。元テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行に以前「人見知り」と指摘されたとおり、少しシャイな部分のある2人は、初共演や共演歴の浅い相手だとあまり深入りできないこともある。そんな2人が共にリラックスした状態で仕事ができるのは、2人のときであり、誤解を恐れずいえば、ユースケが一番おもしろいのは津田と絡むときであるし、津田が一番おもしろいのはユースケと絡んでいるときと言える。つまり、基本的にはゲストを呼ばない「2人だけのラジオ」という密室の空間は、ダイアンにとっては明らかにプラスに働いている。それは2人の公式YouTubeチャンネルも同様だ。

■ 2人を見事に表現した名曲「二人の間」


 「関西人が2人集まれば漫才になる」という俗説があるが、ことにラジオでのダイアンについてはそれが真なりと言える。とりとめのない天気や季節の話から、学生時代やNSC時代の思い出、はたまた浅いのか深いのか分からない時事・政治トークまで、何気ないフリートークをしていると、2人の掛け合い、間が、次々押し寄せてくる大波のような笑いを生み出していく。

 生放送中、どちらかが言葉をかんだりヘマをしたりすると、もう片方がここぞとばかりに集中砲火してそれも笑いに変える。津田が高校に落ちたエピソードや、部活の怖い先輩に「この水飲めますよ」と媚びへつらった情けないエピソードなど、幾度もこすられオチも分かりきった話でも、古典落語のように何度も笑えてしまう中毒性がある。

 かねてよりダイアンファンを公言していたロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観が、2人のために書き下ろした「二人の間」は、まさにそんな2人の「間」にフィーチャーした楽曲だ。



 歌詞の中にはダイアンのダの字も出てこない。限りなく抽象度の高い2人の人物の関係性が描かれるのだが、「誰のどんな関係性にも当てはまりそうでありつつ、どうしようもなくダイアンを思い描いてしまう」という作りの、まさに名曲だ。

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■ 番組終了からたった1ヵ月で新番組 ラジオがダイアンを放っておくわけがなかった

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