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「華がない」「地味」ダイアンに本格ブレイクの兆し! 中毒性のあるその笑いの正体とは

エンタメ

■ 番組終了からたった1ヵ月で新番組 ラジオがダイアンを放っておくわけがなかった



 『よなよな…』は2021年9月、ABCラジオの大規模な改編によって突如終了という憂き目にあう。終了は局の編成方針の転換によるもので、番組が不人気の末に終わったわけではないこともあり、SNS上には多くのリスナーの悲鳴がこだましていた。

 しかし、ダイアンのフリートークをラジオが放っておくわけがない。『よなよな…』に取って代わるようにABCラジオが10月から月1レギュラーの『ダイアンのラジオさん』(ABCラジオ/毎月1回)を用意すると、続く2022年の元日からTBSラジオで関東初の冠番組『ダイアンのTOKYO STYLE』がスタート。番組が終わるとほぼ同時に次の番組が始まる。これは、ダイアンのラジオが評価されていたことの証だろう。

■ ようやく気づかれ始めたダイアン“最大の武器”


 前述したように、東京進出4年目の先月、テレビ番組『ダイアンのガチで!ごめんやす』『ダイアンの絶対取材しない店』が立て続けにスタートしている。この2つの番組には共通点がある。細かい設定は異なるものの、基本的にはゲストを呼ばず、ダイアンがロケに出かける形式で、何よりも2人のやり取りがメインに来るような企画となっている。これは、ダイアン最大の武器が2人の掛け合い、「二人の間」であることを関東のテレビマンたちが気づき始めたということではないだろうか。
 
 特に、今まで一度も取材を受けたことがないような“普通の店”を巡る『絶対取材しない店』は、第2回にして早くも「神回」とささやかれる放送になった。事前のコミュニケーションの行き違いで、番組の趣旨を把握していなかった店主の女性が、ダイアンとのやり取りでみるみるうちに不機嫌に。ピリピリ張り詰めた現場に、2人が珍しくタッグを組み、いかに場を和ませ女性に笑ってもらうか尽力。最終的に一度は閉じた女性の心を笑いによって開くという芸当をやってのける、緊張と緩和が凝縮したリアルドキュメントの様相を呈していた。

 千鳥のようにほかの出演者を自分たちの世界観に引き込んでいくようなカリスマ性はない。かまいたちのように求められていることを察知して柔軟に応える器用さもない。2人ならできる、2人しかできないことを、スタイルを変えることなく(本名・西澤裕介で活動していたユースケが改名したときはさすがにファンとして少し不安を覚えたが)愚直にやり続ける。実はそれが、ダイアンがブレークするために、遠回りのようでいて最短のルートだったのではないか。

 もしかしたらすぐにはハマれないかもしれないが、だまされたと思ってしばらく観続けてみてほしい。ジワジワと、じんわりと効いてくるのが“ダイアンの間”なのだ。(文:前田祐介)

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