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『エルピス』未だ狙いが見えない“斎藤”鈴木亮平、元チーフP“村井”岡部たかしはかわいさが加速!?

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ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』で斎藤正一を演じる鈴木亮平
ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』で斎藤正一を演じる鈴木亮平 クランクイン!

 長澤まさみが主演するドラマ『エルピス -希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜22時)の第7話が、5日放送された。警察の内部告発で「松本は無実」の線が濃厚となる中、浮上した所在不明の「本城彰」なる人物とは…。核心へと近づきながら、登場人物たちの内面は複雑さを増していく。それぞれにどんどんと、浅川恵那(長澤)は忙しくなり、岸本拓郎(眞栄田郷敦)はバージョンアップ、村井喬一(岡部たかし)はどこかかわいらしく、斎藤正一(鈴木亮平)の狙いは一向に見えない。

【写真】かわいさが加速する村井(岡部たかし) ドラマ『エルピス -希望、あるいは災い-』第7話より

 「ニュース8」の看板キャスターとして返り咲き、忙しい毎日を送る浅川だったが、松本死刑囚(片岡正二郎)のえん罪事件への思いが消えたわけではなかった。元警視庁長官で現副総理大臣の大門(山路和弘)が、事件の起きた八飛市出身であり、なんらかの関与をしているのではないかと考える浅川だが、自分で動く時間がない。浅川の姿を画面越しに見て、岸本にマリオネットのようだと揶揄(やゆ)してみせる村井。

 村井をよそに、岸本は、「やっぱり真犯人見つけるしかないんで、これからまた現場通ってみようと思ってます」と迷いがない。「清々しいまでにバカだな」とこぼしながらも、村井は、岸本を見下すのではなく、現在の自分の不甲斐なさを突きつけられていた。そんななか、松本の「DNA再鑑定」が行われ、さらに岸本のもとには警察内部からの密告が入る。そして行き着く、本城彰(永山瑛太)という人物。

 大きく真相へと動いた第7話だが、相変わらず、浅川と岸本はどちらかが上がればどちらかが下がるシーソーだ。それでも、共に刺激を与えあいながら、シーソーの起点は上へと上がっていく。また、浅川に「甘ったれないでください」と電話を切られてしまう村井は、ここにきてかわいらしさが加速。岸本からコミックリリーフを引き継いだ形だ。浅川や岸本に影響をもたらす存在でもあり、シーソーはトライアングルになってきた。

 そして本城役の永山。浅川が「見つめられただけで動けなくなった」と語るに十分すぎる怪しさ&妖しさプンプン。本作は推理ものではない。事件そのものの複雑さではなく、それを複雑にしている組織や社会、とりまく人間を描いているため、そのまま彰が真犯人である線が強い。重要なのは、誰が犯人かではなく、その先に何が見えるかなのだ。

 終盤のキーパーソンになっていきそうなのは、やはり大洋テレビを退社した斎藤である。現実でもよく見がちなパネルを説明する、爽やかコメンテーターに転身したが、その真意はいまもって見えない。毎回仕掛けのあるエンディングでは、主題歌に眞栄田がサックスで参加。さらにケーキの箱が、『エルピス』のタイトルを示すスクエアになった。スクエアの一画は斎藤のことだろうか。

 パンドラの闇が大きければ大きいほど、決してひとりでは立ち向かえない。だが次回の予告からは、これまでぶつかりながらも補完し合ってきたはずの浅川と岸本に、かつてない亀裂が入ってしまう予感が漂う。(文:望月ふみ)

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