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『silent』最終回目前! “カップル別”心揺さぶられる名シーンを振り返り

ドラマ

■奈々と春尾 第8話「名前呼んだら振り返ったから、びっくりした」


『silent』第8話より(C)フジテレビ
 想に切ない片思いをしていた奈々(夏帆)だったが、過去にも大切な思い出があった。大学時代、パソコンテイク(聴覚に障がいのある学生のために、授業を同時テキスト通訳する)ボランティアをしていた春尾(風間俊介)と出会う。ほかの人にはない実直さを互いに感じて、少しずつ惹(ひ)かれ合っていく奈々と春尾。やがて春尾は奈々のために、手話を覚え始める。

 あるとき、大学の構内で階段を上る奈々を見かけた春尾は、「奈々」と声に出して呼びかける。その瞬間、奈々が振り返った。「名前呼んだら振り返ったから、びっくりした」と驚く春尾に、こぼれるような笑顔で、「春尾くんの声、聞こえたから」とおどけながら。春尾は、奈々がいる階段を上って行き、ともに歩き始めた。そのときのふたりの笑顔は本当にまぶしかった。彼らなら、どんなに高い階段だって一緒に上っていけると思わせる明るさに包まれていた。だからこそ、そのあとに訪れた「幸せにしてあげたい」という思いが生んだ、すれ違いと決別が苦しさで胸を押しつぶした。

 しかし紬と想が再会したことで、奈々と春尾もまた再び出会った。第10話での居酒屋の「桃野さんみたいな人は、桃野さんしかいなかった」の春尾の言葉へのはにかむような奈々の笑みは、大学時代の“ニコっと音が聞こえてくるような”笑顔ともまた違う、経験を重ねて大人になったからこそのすてきなほほ笑みだった。互いに思いを残しているふたり。どうかまた、春尾の心からの「奈々」が届きますように。

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◆想と湊斗 第10話「想!」の呼びかけ

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