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『silent』最終回目前! “カップル別”心揺さぶられる名シーンを振り返り

ドラマ

◆想と湊斗 第10話「想!」の呼びかけ


『silent』第10話より(C)フジテレビ
 男女のそれではないが、想と湊斗(鈴鹿央士)にも、もはやカップルと言ってもいいのではないかと思える特別な絆が存在している。一見、湊斗から想への気持ちが強いと映りがちだが、想からの思いも特別。声を出すのが怖い想が、家族以外に、湊斗の前では声を出したことを、第8話では「湊斗は分かってくれると思ったから」と明かした。また、第10話で、これ以上、紬と一緒にいると苦しくなると感じた想は、紬からCDを借りることを躊躇(ちゅうちょ)したが、湊斗には、これからを思わせる「早く、(ありがとうの)ほかにも手話覚えろ」と文句をこぼしていた。

 第10話、線路の向こうに想を見つけた湊斗が、近くまで駆け寄って手を振ったり、肩を叩いたりするのではなく、想に振り向いてもらうために“呼びかけた”。そして湊斗からのLINEを見た瞬間、想には、湊斗が自分に呼びかけているのが分かった。

 湊斗は、想が自分の呼びかけに、振り向いて照れ笑いをしてくれる瞬間が、高校時代から大好きだった。それは第3話で、想の耳が聞こえないと知ったあとも、湊斗が何度も声で「想!」と呼びかけた理由としても描かれていたが、この第10話のシーンで、声が届かなくても、携帯の振動と「想!」というテキストで、ちゃんと気持ちは伝わるのだと教えてくれた。

 伝えたい気持ち、言葉、そしてそれぞれに“名前”を呼ぶこと、呼ばれることを大切にしてきた『silent』。それはきっと自分にとっての特別な誰かとつながりたいことの表れだ。第8話で、想は紬に「もう少しだけ待ってて。聞かせたいことがあるから」と伝えていた。その思いを、閉じ込めることなく紬に伝えてほしい。(文:望月ふみ)

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