“男女逆転”『大奥』2023年・NHK版と2010年代・映画&TBSドラマ版キャストを比較
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■5代・徳川綱吉×右衛門佐編
「5代・徳川綱吉×右衛門佐編」は、唯一の世継ぎ・松姫が急死し、閉経を迎えてもなお子作りを迫られる綱吉を中心に物語が展開。江戸市中では赤穂事件や生類憐みの令も手伝って評判が下落し、善政を敷けず世継ぎも作れない自分はなぜ生きているのかと苦悩する綱吉を、大奥総取締・右衛門佐が献身的に支えていく。
今回、葛藤を抱える5代将軍・綱吉を演じるのは、宮藤官九郎と大石静が共同脚本を手がける2023年配信予定のTBS×Netflixのドラマ『離婚しようよ』にも出演する仲里依紗。悩める綱吉を助ける右衛門佐役を、『鎌倉殿の13人』やドラマ『クロサギ』(TBS系)などの作品でひと癖もふた癖もある個性派キャラを演じきった山本耕史が務める。
「5代・徳川綱吉×右衛門佐編」は、2012年に『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』のタイトルで劇場映画として公開。綱吉役には菅野美穂がキャスティングされ、同年のドラマに続いて堺雅人が1人2役として右衛門佐を演じた。菅野と堺は、本作での共演をきっかけに交際へ発展すると2013年4月に結婚。2人は2015年と2018年にそれぞれ男児と女児をもうけている。
■8代・徳川吉宗×水野祐之進編
「8代・徳川吉宗×水野祐之進編」では、貧乏旗本の息子・水野祐之進が幼なじみの薬種問屋の跡取り娘・信と添い遂げることがかなわぬなら…と大奥入りを決意。そんな祐之進は、紀州徳川家から将軍となった吉宗から、大奥で最初に声がかかる。しかし、将軍の最初の相手である「御内証の方」は死なねばならぬと知り、吉宗はある策を講じる。
今回、江戸幕府の逼迫した財政を大胆に再建しようと奮闘する8代将軍・吉宗を演じるのは、ファッションモデルとして国際的に活躍する一方で女優としてもキャリアを重ねている冨永愛。そして、大奥入りして吉宗の相手を務めることになる貧乏旗本の息子・水野祐之進役を主演映画『#(ハッシュタグ)マンホール』の公開も控えているHey! Say! JUMPの中島裕翔が演じる。
2010年代版『大奥』は、2010年に公開された映画『大奥』で「8代・徳川吉宗×水野祐之進編」が描かれていて、吉宗役には『Dr.コトー診療所』シリーズ(フジテレビ系)や『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)でその人気を盤石のものにしていた柴咲コウ。水野祐之進を嵐の二宮和也が演じている。