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『鬼滅の刃』“鬼は外”って言いづらい「悲しい事情」を持つ鬼3選

アニメ・ゲーム

■累 ~“家族の絆”を求め、作り上げた偽りの家族~

 十二鬼月・下弦の伍、累。那田蜘蛛山に“家族”らしき鬼たちと棲み、見た目は幼い子どものようでかわいらしさすら感じる。しかしその実、“家族”は累が力と恐怖で従わせている偽りの関係。父や母、兄弟などの「役目」を与え、従わない者や失敗した者には暴力を振るったり、鬼の弱点である日光にさらしたりと残酷な仕打ちをしていた。

 炭治郎たち鬼殺隊の間では「鬼は共食いをするため群れることはない」とされていたが、累は“家族”に強い執着があり、その限りではなかった。累は、実の両親に殺されそうになった上、両親を返り討ちにして殺害していたのだ。鬼になった累は徐々に人間だった頃の記憶を無くし、家族への渇望だけを募らせていた。

 鬼として偽りの家族と共に暮らす累に本当の家族の愛と絆を見せたのは、自身を退治しに来た炭治郎と妹の禰豆子だった。子ども役と言えど1番強いため“家族”から守られることのない累。きょうだいで守り合い、協力し、助け合う炭治郎と禰豆子。累はそこに“家族の真の絆”を見い出していた。炭治郎・禰豆子きょうだいと、駆け付けた水柱・冨岡義勇によって倒された累は、死の淵で人間だった頃の記憶を取り戻す。

 もともと病弱な子どもだった累。健康な体を得るため、無惨の誘いに乗り鬼になったが、鬼は人を喰わなければ生きられない。そんな息子に対して両親は自責の念にさいなまれ、累ともども命を絶とうと無理心中を図ったのだった。父は「大丈夫だ累、一緒に死んでやるから」と語り掛け、母は「丈夫な体に産んであげられなくてごめんね」と詫びた。累は本当の家族との絆こそ本物だったことを思い出すも、「全部全部僕が悪かったんだ…でも山ほど人を殺した僕は、地獄に行くよね…父さんと母さんと同じ所へは、いけないよね」とつぶやいた。

 死にゆく累のもとへ、両親が語り掛ける。「そんなことはない。一緒に行くよ、地獄でも」。自らの手で殺した両親は、一緒に地獄へ行くために霊と化して累を待っていたのだった。そして死の間際に何か求めるように手を伸ばした累の背に、炭治郎は自身の手をそっと重ねる。

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■堕姫&妓夫太郎 ~「何回生まれ変わっても」共に生きることを選んだきょうだい~

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